変えているものと、変えていないもの

  • Vol. 1516 : 2017/08/17

捜真女学校中学部女子校

捜真女学校は、今年で創立131年を迎えたキリスト教プロテスタント校です。
東横線「反町駅」・横浜市営地下鉄「三ツ沢下駅」から15分ほど、坂を登っていくと学校が現れます。
同校の131年の歴史の中で、今の社会に則して≪変えているものと、変えないもの≫の一部を、今日はご紹介したいと思います。

≪変えているもの≫
授業:
数学と英語の学力向上のために、少人数制習熟度別の授業を増やしました。

自習:
補習や質問がしやすいように、これまで以上に体制を整えました。
アドバイザー(教員)が学年を問わず、図書室でサポートします。
教員室前の机とイスは朝から最終下校までいつも満席。
高校では、生徒が先生に補習や講習を依頼して行うというように、生徒のリクエストに応じて対応します。
このような≪変える≫取り組みをするための環境整備として新校舎(昨年11月オープン)が建てられました。
新校舎の1階はカフェテリア、2階は自習室、進路指導コーナー、そして少人数制の授業ができる教室があります。
2階の自習室・進路指導コーナーでは、最終下校後も19時半まで開放するようにしたところ、毎日中3から高3までの利用があり、部活の終わった後の時間を有効に利用できると好評だとのことです。  
このように≪変えているもの≫があります。
しかしながらその中でも「生徒一人一人を大切にする」こと、そして「生活の質の向上から学習の定着まで連続してサポートする」という考え方は、捜真女学校の伝統であると思います。


一方で、≪変えていないもの≫です。
「キリスト教に基づき、真理の探究をなしつつ、人間形成の教育をする」という建学の精神です。
捜真女学校の毎日は礼拝から始まります。
一人ひとりが「自分とは何か、他者とは何か、人生とは何か」という問いに自ら答えを出すための時間です。
自分や他者の言葉を通して、真剣に自分と向き合う。
このことで自分の道を拓き、社会に貢献することに結びついてくるのです。

朝8時前には生徒たちは登校してきます。
だからこそ、生徒も保護者も捜真を好きになり「卒業しても帰りたくなるよいところ」と思い、「受けとめてくれる」という感覚が味わえる学校なのだと思います。

130年におよぶ歴史の中で、時代も変わり、≪変えているもの≫は多々あったのではないでしょうか。
しかしながら建学の精神は≪変えていないもの≫、ゆるぎないものであって、子どもの成長に必要なものは何か、
一人ひとりの生徒が自ら捜せるように動き続けている学校です。

 
ぜひ一度、ご自身の中で変わっているもの、変わっていないもの捜しに、捜真女学校を訪ねてみてください。

GIMEI

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