百聞は一見にしかず

  • Vol. 1500 : 2017/07/19

聖園女学院中学校女子校

神奈川県藤沢市にある、広大で自然豊かな校地も魅力のカトリックの女子校、聖園女学院中についてのお話です。

私は、以前、聖園女学院中の学校説明会に参加したことがあるのですが、そのときはカトリック精神に基づく人格形成を目標にしていることを、
「大切なのは神のみこころを知り、人に対する思いやりの心をもって生きること」
「イエス・キリストの聖心の愛」
という言葉をところどころで何度も使われて説明をされており、当時は宗教色が強い学校なのかな???とちょっとびっくりした記憶がありました。
そして、正直なところ他には特に印象が残りませんでした。

それから月日が流れて、去年の12月。
聖園女学院中の帰国入試を受ける子が教室にいたので、その子の入試応援のために再び訪れました。
その際に、以前の学校説明会のときに何度も聞いた「他者を大切にする」ということの具体はこれか!という体験をして、入試応援中に感動するとともに聖園女学院中の大ファンになったのです。


帰国入試だったので受験人数は5名前後と少なかったのですが、それにしても先生方の子どもたちひとりひとりを迎え入れる声かけや誘導の仕方がとても温かく感じられたのでした。

特に、声かけは、誰にでも当てはまるような声かけ(「がんばりましょうね!」「落ちついて!」など)ではありませんでした。
ひとりひとりのその場での様子を見て、極度に緊張しているようなら緊張を和らげるような声かけ(「さぁ、こちらに来て温まりましょう」など)を柔らかな口調でされていました。

そのやり取りをそばで聞いていた私の心までもとても温かくなると同時に、居心地の良さを感じたのでした。もし、自分が小学校時代に女子として戻れるのであれば、絶対に通ってみたいとまで思ったほどです。

そのときに、聖園女学院中に通うということは、お互いにこのような他者を思いやる気持ちを持ちながら優しさに溢れた環境で安心して学校生活を送っていけるということであることに、気がついたのでした。

入試応援の帰り道、何だかずっと温かな気持ちで、足取り軽く帰路についたのは言うまでもありません。

キチさん

ページTOPへ