らしさを感じる時ってどんな時

  • Vol. 1453 : 2017/04/20

世田谷学園中学校男子校

先日、世田谷学園の卒業生で新大学1年生と話す機会がありました。
校舎内に禅堂があり「座禅」をしたり、お寺での宿泊研修があったりします。
これは『生き方』という授業の中で行われるそうです。
座禅で行う「呼吸法」は、6年間の中で身につき、
実際に大学受験の緊張したタイミングに呼吸法を行うことで、
落ち着いて受験に向かうことが出来たそうです。

そのような話を聞く中で
「世田谷学園らしさを感じる時ってどんな時かな」と聞くと答えが2つでてきました。

1つ目は「校門の前を通る時ですかね」と一言。
世田谷学園では校門の前で一礼してから学校に入り、帰る時は校門でふり返って一礼します。
学校への敬意を示す意味での一礼。
これを毎日続けていたため、大学の校門を素通りすることに非常に違和感があるそうです。
なお、校門での一礼は生徒だけでなく先生も同じ。
車で出勤される先生は一度車から降りて一礼をしています。
生徒だけでなく先生も行う。
世田谷学園では特別なことではなく当たり前のこと。
だから卒業後の今、校門を素通りする時に違和感を感じるのでしょうね。
話を聞いていて世田谷学園らしさを感じ、ステキなエピソードだなぁと思いました。

そして2つ目に出てきたことは「黒い制服を見ると少し気持ちがざわつくことですかね」との言葉。
答えを聞いた時にはすぐに意味が分らず聞き返してしまいました^^;
制服は紺色の詰襟です。
この“紺色”は他にはあまりない色です。
彼の言葉を借りると
「中学1~2年生の頃は何も気づかず、中学3年生頃になるとこの制服はおかしいのだと気づき、
 やがて仕方がないなと諦め、高校2年生頃になると、逆にかっこいい、と思うようになる」
とのことです。
中学3年生~高校1年ではちょうど思春期の頃であることもあり、
黒色の制服やブレザーへの憧れ、嫉妬のような感情が芽生えるそうです。
制服の色を変えることはできないので、形だけでも何とか変えようとして
ボタンをはずして襟を外側に折り返して
無理矢理ブレザーの形にして着ていた生徒がいたらしく、見ていた周りは大爆笑。
それを見た学校の先生は「ちゃんと着ろ~!」と一言注意するのみ。
生徒はすぐに素直に制服を直したそうです。
世田谷学園らしい先生と生徒の距離の近さを感じ、温かい気持ちになりました。

男子校の魅力に溢れ、生徒一人ひとりを大切にし、礼儀正しく素直な生徒を育つ世田谷学園を感じ、
久しぶりに学校に行きたくなりました!

4月22日(土)・5月20日(土)・6月17日(土)には親子説明会が行われるようです☆
ご興味がある方はぜひ!

E.S

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