後輩へ受け継がれる思い

  • Vol. 1454 : 2017/04/22

東京女学館中学校女子校

東京都渋谷区にある「東京女学館中学校・高等学校」の卒業生から聞いた話です。
東京女学館はJR渋谷駅・恵比寿駅から学バスで10分、地下鉄広尾駅から徒歩12分の場所にあります。
生徒たちは、白いセーラー服を身にまとい、学校へ通学しています。

中学一年生は、毎年5月ごろに「スクールアイデンティティー」の授業で、
これから6年間の学ぶ学校がどのような学校なのかを知ることから女学館での学びがスタートします。
そして、クラブ説明会・球技大会、委員会活動を通して先輩たちとの関わりを深めていきます。
秋には体育大会が行われます。
体育大会の最後には、高校三年生が制服で踊る「カドリール・プロムナード」を披露されます。
カドリールとは4人1組で踊るダンスであり、
プロムナードは高校三年生全員で人文字をつくるプログラムとなっています。
高校三年生が6年間で学んできたことを踊りで表し、
自分たちを表す熟語を学年全員で表すことが伝統となっています。

この卒業生は中学一年生の体育大会で初めてこの踊りを見たときに、
「先輩方の思いそしてこれから自分がこの先輩たちのようになりたいと思った」そうです。
そして月日は流れ、彼女も高校三年生となり、今度は自分自身が披露する学年。
「この演目を女学館で学び過ごした日々を思い起こしながら、
 後輩たちへ思いを伝えるように踊った」
と6年間の思い出話とともに語ってくれました。

思いが詰まったカドリール・プロムナードは毎年同窓会でも集まった同窓員で踊ることがあります。
さまざまな思いが詰まったカドリール・プロムナード。
それは、先輩から後輩へ受け継がれる東京女学館生としての思いがつまった演目ですね。

プロムナードで披露された人文字はタイルを使って作成したモザイクアートに形を変えて、
卒業する直前に2階の食堂前の壁に飾られます。
先輩方がどのようにこの学び舎ですごしたのかを表す言葉が並んでいます。
女学館へ足を運んでみたときは、ぜひこの場所見てみてくださいね。

Aさん

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