日能研には、教室スタッフ・授業担当者のほかに、ピアサポーターという大学生がいます。
彼らは日能研の卒業生でもあります。
自身が日能研に通い、中学入試を経験したからこそ、
子ども達と感性・視点・想いを共有できる先輩として、学びに関わり続けてくれる存在です。
この4月から各教室では、高校を卒業したばかりの新たなピアサポーターが誕生しています。
その中のある女の子について紹介します。
その子は、女子学院に通っていました。
日能研を卒業した6年前から、ピアサポーターとして日能研に戻ってくるということを決めていたそうです。
いろいろな仕事を教えていく中で、彼女は何をするにも
積極的に、楽しそうに取り組んでくれている姿勢が見られました。
初めて出会う人とも上手にコミュニケーションがとれたり、
効率よく正確に仕事を進められるよう考えたり。
おそらく、それは女子学院で過ごした6年間で身についてきたスキルなのではないかな?と感じました。
女子学院には制服やこまかい校則がなく、生徒の自主性を尊重する明るく自由な校風が満ちあふれています。
自由ということは、そこに責任が伴うこと。
指示を待つのではなく、自分で考えて行動していかなければなりません。
また、他者との違いを受け入れながら個性を認め合うことで、
物事を多角的に見ることができるようになります。
彼女の一挙一動は、まさに、女子学院が大事にしているこの考えにつながっているのだと思います。
彼女に女子学院で過ごした日々について聞きました。
毎年高校3年生は屋庭で流しそうめんをやる、とか、浴衣に着替えて楽しむ、とか。
特にハロウィンは一大イベントです。
今年は何の仮装をしようかと、早い子だと5月くらいから考え始めるようです。
早く材料を買っておかないと欲しいものがなくなってしまうから、とのこと。
「先生は何も言わないの?」と聞くと、
むしろ「その仮装のコンセプトを一人ひとり言って」と、質問されたんだそう。
先生の対応も面白いですよね。
「最初の1年間は、まだどんなイベントがあるかわからないから、
今年の中学1年生も、これから多くの衝撃を受けるはず(笑)」
と彼女は笑っていました。
このようなイベントをひとつ取っても、女子学院には、
生徒たちが自分でやりたいことを考え行動できる環境があります。
そこで過ごした6年間は、彼女たちが社会で活躍するための支えになっていくことでしょう。
彼女の姿を見て、そんな風に思いました。
よこ