誠実に、真剣に

  • Vol. 1584 : 2017/12/29

早稲田中学校男子校

早稲田中学高等学校のホームページの校長先生のご挨拶のなかに

「人間として豊かであるために、知力・体力・感性等すべてにバランスのとれた素養を身につけるためのカリキュラムや特別教育活動を編成しています。バランスのとれた深い教養を持ってこそ、卒業後多方面で存分に活躍できると考えているからです。」

という文章があります。

実際に早稲田中高で6年間過ごしたピアサポーター(※)さんに話を聞いてみると、「確かに、教養を豊かにする、という点においては力をいれていたように感じる」とのことでした。

例えば中学1~3年生までのピアノの授業。男子校での取り組みとしては、特長的ですよね。初めてピアノに触る生徒でも3年間継続することで、ある程度弾けるようになるとのこと。
また、調理実習の数もそれなりに多いとか。今は、レシピがあれば大体は作れるそうです。
歌舞伎やオペラ鑑賞、大相撲観戦を行ったり、修学旅行では京都のリーガロイヤルホテルでテーブルマナーを学んだりします。
そして、隔年で行う利根川歩行では150km以上におよぶ距離を6年間かけて歩きます。

ピアサポーターさんの話を聞いているうちに、“さまざまなことに触れる機会がある”ということが特長であるということはもとより、
“生徒がこれら1つ1つのイベントに誠実に向き合っている”ということがなにより、この学校の魅力なのだなと感じました。
ピアノを必死で練習し実施試験にのぞむ姿とか、調理実習で、細かく丁寧に計量する姿をイメージすると、ほほえましく思います。何事にも妥協することはなく、常に一生懸命だったと、そのピアサポーターさんは言っていました。


学校の正門を入ると大隈重信像が目に入ってくるかと思いますが、その横に 『誠』 と書かれた石碑があります。
この文字の通り、早稲田生は何に対しても 『誠実に、真剣に』 取り組んでいるようです。
その意味がわかったような気がしました。


※ ピアサポーター

「ピア」 とは 「仲間」 という意味です。
日能研で中学受験をし、中高一貫校を卒業して大学に進んだ学生が、今日能研で学んでいる子どもたちの学習サポートに来てくれています。
子どもたちにとっては、年齢が近く、「日能研で学んで中学受験をする」という、自分と同じ体験をしたお兄さん・お姉さんは、親しみやすく、かつ頼りになる存在です。

さっちん

ページTOPへ