男子校かつ大学付属校の、こだわりのキャリア教育

  • Vol. 1567 : 2017/11/25

立教新座中学校男子校

「キャリア教育」というと、皆さんはどのようなイメージを持たれていますか?
一般的には、「キャリア教育」とは、「将来の社会参加=職業選択を見据え、主体的に進路を選択する能力や態度を育てること」と定義されます。
中学・高校の6年間は、体の成長だけでなく、心が大きく成長する=人間形成がなされる大事な時期。
中高一貫校は、その大切な時期を、高校受験で分断されることなく過ごせるという魅力があります。
学習プログラムのみならず、「キャリア教育」における6年間のプログラムをつくっている中高一貫校が数多くあります。

そんな中、立教新座では、単に仕事・職業という意味で「キャリア」という言葉を使うのではなく、
【人生の行路】 【生涯に渡る職業】という意味で使われています。

進学・就職だけでなく、その後の人生をどのようにすばらしいものにしていくか、を考える機会が立教新座の「キャリア教育」なのだそうです。
女子校や共学校で「キャリア教育」に力を入れている学校は数多くありますが、男子校で、なおかつ大学付属校で、「キャリア教育」にここまでこだわりをもっている学校は珍しいと感じました。

その立教新座の「キャリア教育」の、具体的な取り組みについて聞く機会がありました。
講師役を務めるのは、全員が卒業生。
さまざまな業種についている約20人のOBから、2人を選んで話を聞くことができます。単なる仕事の紹介ではなく、立教新座での学校生活が今の仕事にどのような影響を与えているのか、そのことを中心にお話ししていただくとのことです。話を聞いた在校生は、各クラスにもどってそれぞれが聞いた話を共有し合い、将来について話し合う時間を持つそうです。

さらに、あわせて立教大学の学校説明会も行われます。
どんな学部があるのか、どんなことを学ぶのか、そして将来どんな社会人になってほしいのか。
高校2年になると、「他大学進学コース」と「内部進学コース」に明確に分かれる立教新座ならではの「キャリア教育」のプログラムですね。

男子校では「自立」の名のもとに、どちらかといえば生徒・家庭任せの進路指導をしている学校もある中、
【人生の行路】を生徒一人ひとりが見出す機会を設けている立教新座。

「いかにして、自分が自己実現をしながら、同時に社会貢献をしていくか。」

ミッションスクールらしい生徒との関わり方ですね。

TH

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