コミュニケーション、第一!

  • Vol. 1566 : 2017/11/23

佼成学園中学校男子校

先日、佼成学園中学校に行ってきました。
佼成学園は、1956年に立正佼成会の社会事業の一環として設立されました。
合宿における施設の使用や経済面での支援を立正佼成会から受けてはいますが、学校教育としてはいっさい宗教と関わらずに行われています。

佼成学園の特徴といえば、きめ細かい面倒見の良さ。
そして2013年から推進しているICT教育です。
ICT教育で特に大切にしているのは“C”のコミュニケーション。
最近では様々な学校でICT教育が取り入れられていますが、佼成学園は2013年という早いタイミングから取り入れ、定着させています。
そして今、生徒たちは1人1台のiPadを持って授業に臨みます。
このiPadを導入した授業を始めるにあたっては、先生方の子どもたちへの熱い想いがあったそうです。

「もっと多くの生徒の意見に耳を傾けたい。」
「もっと生徒や保護者とコミュニケーションをとっていきたい。」


そのためのiPadです。
iPadでは演習中に生徒が自分のノートを写真でとり、その全員分のノートの画像をクラス中で共有することができます。
その画像を、「クラスのあの子はどのように考えたのだろう?」と興味を持って見ることで、生徒たちは主体的に学び合っていきます。
また試験や授業ではスピーキングのテストも行っています。iPadで録音をして、提出します。
その他にも中高6年間の成長を“見える化”するための成績一覧、学習記録、保護者も見られる写真やお知らせなど、多方面からの仕掛けがiPadにこめられています。
生徒と先生、保護者と先生の距離の近さがうかがえます。

きめ細かい面倒見の良さ、先生との関係の濃さは、大学受験の場面でも見ることができました。
今回見せて頂い学校紹介の動画の中に、大学入試の合格発表をインターネットで確認する場面がありました。
卒業生であるチューターや先生、同級生に囲まれて確認する生徒。
一瞬の沈黙の後、はじけるような歓声があがります。
また他のある生徒の場面では落胆のため息がこぼれます。

その瞬間の表情を、学校という場所で先生や仲間たちに見せることができる生徒。
男子6年間の成長を支えた先生方、その先生方と生徒の信頼関係がうかがえる光景でした。

また、9月には文化祭である「渦潮祭」が開催されました。
今回はその様子を写真で見せていただいたのですが、男子校ならではの盛り上がりを感じました。
特にびっくりしたのが、生徒たちによる「手作りジェットコースター」「手作りメリーゴーランド」です。
段ボールを中心として作られ、なんと動力は人力
メリーゴーランドに手をかけ生徒たちが走ります。
この、自分たちにできることでお客さんを楽しませたいという心意気。
そしてそれを暖かく見守ってくださる先生方。
男子校の良さを実感する写真でした。

男子6年間の成長を、卒業まで見守り支えてくれる学校。それが佼成学園です。
ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?

くうや

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