一冊のノート

  • Vol. 1563 : 2017/11/17

共立女子中学校女子校

共立女子高等学校の地理歴史部が、
今夏に行われた「全国高等学校鉄道模型コンテスト」で、最優秀・文部科学大臣賞を受賞したことをみなさんは
ご存じでしょうか?

一体どのような鉄道模型なの…?と気になったので、文化祭に行って見てきました!

伊香保温泉・奥多摩方面のダム・箱根登山鉄道・昇仙峡、などさまざまな場所を融合させた作品がそこにありました。
「素晴らしい」、の言葉のその上があるなら、
その言葉をたくさんかけたくなるほどの世界が、その模型の中にあります。


部長さんに詳しく話を聞いてみると、以下のようなことを教えてくれました。
・11月3日という日程の設定がある。これは紅葉の彩りが様々になる時期であること。
・地理を意識し、方角(日当たり)による樹木の成長の差を出していること。
・一年かけて構想し、モデルとする場所には必ず出向いて観察(巡見)をしていること。

見た目の美しさの裏には、部員のみなさんの細やかな想いがたくさん込められていることを感じました。

私自身が心を奪われたものが、模型の他にもう一つ…
それは、部長さんと顧問の先生がやりとりしているノートです。


ここでは、
「その場所をどのように表現するか」
「そのためにはいつ巡見に行くのが望ましいか」
「なぜその土地に、そのような街ができているのか」

などの細かいやり取りがされていました。


ある疑問に対して、部員で話し合って見解を出し合い、それを先生が受け取る。
先生がその疑問に対して寄り添いながら、作品ができあがっていく。


ノートに込められた、この模型ができあがるまでの過程。
そこから、共立女子が大切にしている4つの力(人間関係力・計画行動力・情報活用力・問題解決力)を存分に感じることができました。
アメリカでの本大会は11月5日に行われます。その結果に関係なく、共立女子の地理歴史部をこれからも応援していきたいと思います。

どんぐり

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