進化する開成中の学校説明会

  • Vol. 1562 : 2017/11/15

開成中学校男子校

2017年10月21日土曜日午前中に、開成中の学校説明会に行ってきました。
わりと強い雨が降っていたのですが、大盛況でした。
参加の列が長くなることを予想して、ディズニーランドのように行列を蛇行していたり、
待ち行列の上にテントを貼って傘をたたんで待てるように準備してあるなど、
至れりつくせりでした。
説明会の会場の前で受付をされた職員の方が、忙しくてもとても明るくていねいな対応をされていました。
そして会場で司会をされている国語の先生の立ち居振る舞い。

会場の設定から先生方の対応まで、雨という天気を忘れさせるような明るく爽やかな雰囲気を醸し出していました。

会の進行の概要は例年どおりでした。
・校長先生の教育理念の説明
・教頭(教務委員長)から入学試験の出願と当日の持ち物の説明とカリキュラムの説明
・事務長からの費用の説明
・2人~3人の教員からの子どもの成長の具体例や授業展開例

しかし、内容が年々進化しています。
教育理念をピラミッドの形に視覚化してわかりやすく伝えられました。
「大切なことは、開成が楽しくすごせる学校だ」
このことが、教育理念とのつながりでとてもわかりやすく、グングン伝わってきたのは初めてです。

アンケートの結果、さまざまな大会での入賞などの結果、
学校行事の様子。(画像あり、動画あり、語りあり。)

それだけではありません。
社会科の先生がプレゼンされた、学校行事を通して子どもたちは才能を磨き、それを子ども同士で支えるという例…
(修学旅行のための生徒たちの準備の熱の入れようと、パンフレットの完成度が商用レベルで、感動的!!)


開成中の教育理念であり、校名の由来となっているのは、
中国の古典『易経』にある言葉で、「開物成務」。
「人間性を開拓、啓発し、人としての務めを成す」という意味です。


開物成務(自分の素質を活かして社会の役に立つ)という方向に向かって、
学問だけではなくスポーツ、芸術など全方向的に、子どもたちが「自分から本当に楽しんで」進むことができているのです。
それが特殊な数人ではなく、開成の子ども全体で言えるということを感じました。
そして、それが一芸に秀でるという意味ではなく、学業と両立しているということがすごいことです。



説明会は70分程度で、そのあとの校内見学が30分程度で、最後に食堂で解散です。
食堂には、子どもたちの研究結果や作成物、授業で使った教材などが展示されています。

例年は、さささーっと見て帰る人が多いのですが、今年は違っていました。
立ち止って1つ1つを手にとってじっくり中身を見たり、
そばにいる職員の方に質問したり、談笑したりする人が多く、“帰る気配のない人”がかなり多いのです。
その結果、食堂は大混雑でした。
私は算数担当なので、数学の教材を細かく見て楽しい気分になっていました。
とても専門的な内容まで踏み込んでいる教材が多いことがわかりました。
そして、気づけば私も、”帰る気配のない人”の一人になっていました。。。

きっと、開成のよさに感動して、もっとよさを味わいたいと感じた子ども、保護者が多かったのだろうと思います。
参加して、よかった!!

ゼゼゼゼゼン

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