学校を愛しているからこそ ~先生が、率先して~

  • Vol. 1552 : 2017/10/27

豊島岡女子学園中学校女子校

日能研の教室で豊島岡女子学園「私学のナカミを知る会」(※)を開催した時のことです。

80名の定員が申込開始すぐに満席。当日はお母さんたちが前の方から順に着席していき、熱心さが伺われました。
豊島岡女子入試対策委員長の先生が、マイクを使わずに生の声で熱く語られました。
学校の講堂で行われる説明会に参加されたことがある方は、かなり印象が違ったのではないでしょうか?私は2階席からお話を聞いたことがあるのですが、その時と比べると先生との距離が相当近い。
先生の表情が見えて、息遣いも伝わるので、「この先生はホントに学校を愛していらっしゃるんだな」ということが伝わってきました。


今回お話しされたのは男性の先生なのですが、保護者の前で運針(うんしん)をスイスイとやって見せました。
後でお聞きしたら、「何で先生はやらないの?」と生徒に言われないように、進んで練習されているのだそうです。
運針は、豊島岡女子学園の伝統。

毎朝5分間、白い布をひたすら縫い続ける。
「無心になる」「基礎の大切さを知る」「努力の積み重ねの大切さを学ぶ」といった意味があるそうです。

(雑念が入ると「イタッ!」となるそうです。)

そして豊島岡女子学園が大切にしている「相手を思いやる心」
生徒に求める前に、先ず学校が実践されています。
いたるところで、きめ細かさを感じます。そのひとつに、生徒が通勤ラッシュに合わないように、始業時間を8時10分にし、下校時間も早めています。また、来年からはWEB出願を始めるそうです。かつて、出願のための行列の負担をなくすために郵送出願をいち早く取り入れたのもこの学校でした。保護者も思いやる、とてもよい学校だと思います。

他にも豊島岡女子学園の魅力は様々にあります。
校舎はビル群の一角にあり、こんなところに学校が?と思ってしまいますが、一歩校舎に入ると静かな落ち着いた雰囲気です。赤いじゅうたんに大きなシャンデリア、お城の内部のような高貴な世界に魅了されますね。
豊島岡は女子校なのに、男性の先生が多いという話もありました。理系科目に力を入れているので、自然に男性の先生が多くなったのだとか。理系といえば、世の中は東大合格者数ばかりに注目しがちですが、医学部への進学(特に国立の医学部になると東大と難易度は変わらない)が多いことも特筆すべきことです。

そして何より、学校の本当の、そして一番の価値は、人間教育だと思うのです。
豊島岡女子では、知性と教養がある女子教育を目指しています。礼法・マナーの授業、全員参加のクラブ活動(コーラス部が一番人気だそうです)、生徒たちが企画運営する学校行事、キャリアガイダンス。ニュージーランドなどへの海外研修にも力を入れています。

11月3日(祝/金)・4日(土)には、桃李祭(文化祭)があります。
ぜひ足を運んでみてください。

※ 私学のナカミを知る会
日能研の教室に、私学の先生をお招きして学校の紹介をしていただく会です。
学校で行われる通常の説明会と違い、日能研の教室で/日能研生の保護者限定で行われます。先生と近い距離で話を聴くことができ、質問などもしやすいことから、人気のイベントです。



カントク

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