サービス・ラーニング活動

  • Vol. 1548 : 2017/10/19

関東学院六浦中学校共学校

『サービス・ラーニング』ということばをご存知でしょうか。

関東学院六浦中学・高等学校では、
ここ数年、カンボジアにおいて 『サービス・ラーニング研修』 を実施しています。

関東学院六浦の中高生10名前後で、カンボジアの小学校に行き、現地の子どもたちと交流するプログラムとのことです。
事前にカンボジアの子どもたちとどのような活動をするか、何カ月も準備して、一緒に「運動会」や「クリスマス会」をやったりする。
カンボジアの子どもたちが喜ぶ姿が中高生にとって大切な機会になる、とのことです。

私も「それは、すばらしいボランティア活動ですね」とその説明を聞いた後、引率をしてきた先生にお伝えしたのですが、その時に返ってきた先生の言葉が、またものすごく印象的でした。

「いや、ボランティアではないんです、(関東六浦の)中高生たちがむしろたくさんのことを学ばせてもらっていて、それであえて活動の名前も、『サービス・ラーニング研修』にしているんです。」

様々な中高が、教育活動の一部に「ボランティア教育」を取りいれています。
街頭で募金活動をしたり、養護施設に足を運んで活動したり、ここ数年は東北や九州の災害被災地に行っての活動もあります。

でもこれは少し違う。
カンボジアの子どもたちとは英語でコミュニケーションが取れないこともあるので、語学研修とは言い切れない。
カンボジア自体も近年は近代化してきたのでボランティア活動とも少し違う。

『サービス・ラーニング研修』

これは、参加者に、 「異文化とは?」 「本当の平和とは?幸福とは?」 といった深いテーマを投げかけることになる、そんな学びの場なのだ、そんな場にしたいのだという先生方のネーミングのこだわりを強く感じました。

金魚と空と雲

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