かえつ有明の英語教育

  • Vol. 1545 : 2017/10/11

かえつ有明中学校共学校

9月19日(火)、かえつ有明中に訪問してまいりました。
学校に入って最初にご紹介いただいたのは、青々としてとても素敵な人口芝のグラウンドです。9月1日に改修したばかりのものだそうです。
生徒さんの安全を第一に考え弾力性のあるものに。
また帰国生が2割強在籍しており、グローバル教育に力を入れているかえつ有明らしく、2020年のオリンピックに向けてどこかの国に貸すことを見越して、という側面もあるとのことでした。

さて、今回はかえつ有明中の英語教育についてご紹介いたします。
まずこの日に訪問して感じたのは、科目に問わず海外滞在経験の豊富な先生方が多いということです。
その海外での経験を活かして、海外と日本の教育の違い、日本の教育の課題などを考えた上で、英語をはじめとする様々な授業をつくられていました。

本題の英語教育です。
日本の英語教育では主に文法や単語など、知識を習得することを意識されることが多い反面、
かえつ有明中では実際に国際社会で通用する英語力を育てるために、実践的な対話から入っているようです。
授業内ではペアになって英語で会話するなど「話す」時間を多く取っているのが印象的でした。
会話をして英語を「使う」ことをしたあとに、文法を確認して「理解する」という流れになっています。
まずは話してみる、表現してみる、そんなスタイルです。


その結果、初めはうまく言葉にできないもどかしさを感じることがあっても、学年が上がるにつれてよりリラックスして話せるようになっていくようです。
実際に何人かの生徒の成長の記録を動画で見せていただきました。中1ではたどたどしかったものが、中3ではより長い文章にして話すことができていました。また、男女を比較すると女の子が言葉に詰まりやすいのに比べて、男の子の方がまずは言葉にしてみることができる、という違いが見られました。
(女の子はおしゃべり好きな印象だったのでこれは意外でした!)

また知識として得なければならない文法については0限(ゼロげん)にてテストをし、結果が出なければ放課後に学習支援センターできっちりと習得することに。
(部活に行けなくなるので生徒さんは必死のようです!)

このような取り組みに英語学習の経験がない生徒が自然に馴染めるのは、なぜでしょう?
それはかえつ有明中は4~5人に1人が帰国生で、多種多様な国々で過ごした経験を持つ生徒がたくさんいるということが大きいと思います。実際に休み時間に英語で会話が飛び交っていたり、数学の時間に因数分解を英語で説明したりと、英語授業時間外でも英語に触れることがあるようです。

そしてこれはまさに、新たに掲げられた教育理念、

『生徒一人ひとりが持つ
個性と才能を生かして、
より良い世界を創りだすために
主体的に行動できる人間へと
成長できる基盤の育成』


につながるのでしょう。
校長先生の掲げた言葉、『進化するかえつ!!』を実感しました。

日能研の卒業生にも会うことができ、部活に打ち込む等学校生活を楽しんでいる様子もうかがえました。

10月14日にはオープンスクールもあります。
説明会よりも、実際に通っている生徒の様子を見ていただくことができ、かえつ有明の雰囲気を体感できる機会だとのことです。
ぜひ足を運んでみてください!

ありき

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