先日、立教女学院の先生のお話をうかがう機会がありました。
立教女学院というと、素敵なチャペルと風格のある校舎、
芝生が広がるキャンパスが思い浮かびます。
しかし、1877年の創立時は、神田明神下での生徒わずか5名でのスタートだったそうです。
その後、築地居留地内に新校舎を建てて移転、校名は「立教女学校」となり、
生徒数は500名を超えて大きく発展していきます。
ところが、1923年、関東大震災によって校舎は全壊。
当時の責任者マキム主教は、「すべては失われた。ただ信仰のみあり。」
とアメリカ聖公会に打電したそうです。
地震による校舎の倒壊によって窮地に直面したことと、
それでも神への信仰心は持ち続けているという学校再開への強い意志が感じられる言葉です。
関東大震災の翌年、アメリカ聖公会から支援金が寄せられて、
現在の久我山の地に新校舎が建設されました。
当時はまだ京王井の頭線も通っていなかったそうですが、
今は三鷹台駅のすぐ前、聖マーガレット礼拝堂を中心とした
約5万平方メートルもの緑豊かなキャンパスとなっています。
大震災のあと、「ただ信仰のみ」で再出発した立教女学院は、
来年創立140周年を迎えます。
「本当に重要なことを見分けられるように」
という聖書のことばを教育理念に掲げ、今日も礼拝から一日を始めています。
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