「ごきげんよう」の精神

  • Vol. 1370 : 2016/12/20

東京家政学院中学校女子校

東京家政学院中学校は、市ヶ谷の駅を降りて徒歩8分のところにあります。
周辺には千鳥淵緑道や靖国神社、複数の大使館が並び、とても落ち着いた雰囲気がただよいます。
先日、説明会に参加してきましたが、正門から会場の入り口まで、
在校生が来訪者に「ごきげんよう」と挨拶する声が校内にこだまし、
その音は昔から変わらない明るくのびのびとした校風を象徴しています。

自立した女性に成長するために、
「ごきげんよう」は3つの建学の理想を基とした“KVA”の表れです。
創立者の大江スミが理想とする
Knowledge(知)、Virtue(徳)、 Art(技)の思いを教育の目標としています。
一輪のバラをモチーフにした校章は、バラの花と“KVA”の文字を組み合わせたもので、
在校生もみな気に入っているとのこと。

この学校では、生徒たちのこころの中にある
「一輪のバラ」を共に育てる場所であると考えており、中学生では担任2人制。
トラブルの早期発見や早期解決により、今年は中学校で転学者ゼロです。
6年後の進路指導では「行ける進学先」から
「いきたい進学先」をモットーに「顔の見える指導」として、少人数だからこそできる、
手厚い指導・サポートを授業見学にて感じました。

入試問題解説についての話はもちろん、土曜日ということもあり受験生の参加も多かったので、
今回は高校生が中学時代の学校生活についてスクリーンを使ってのプレゼンもありました。
その中で印象的だったのが、担任の先生方とのいい距離感
生徒たちの将来にインパクトを与えているという話です。
例えば、授業を受けるための準備として、本校ならではの学びサポートシステムがあります。
「週刊シラバス」という毎週発行される学年通信の中で、
次週に行う各教科の授業内容や学習のポイントが提示されるので、
生徒たちは1週間ごとに自身で「チャレンジシート」を記入。
自分にあった生活リズム、学習スタイルを見つけるそうです。

また、生徒たちの様子はというと素直でさわやかでした。
何より、元気な声。
でも声が大きいからこそ、自分の意見も言えるという環境が作られているのかもしれません。
そして、それこそが女子校だからこその長所なのです。
先生・生徒ともに全体を見渡せる目を持てて、つながりを作れているのでしょう!

「ごきげんよう」から始まる学校生活。
この言葉には相手の気持ちを気遣う想いがこめられていると思います。
私自身も毎朝の挨拶は心地よいものだと感じ、家族と共に大事にしていることの一つです。
これから先も、少人数での「わかりやすい授業」の徹底と、
「自ら考えることのできる生徒の育成」に向けて、期待しています。

こんな家政学院を一度訪問されてはいかがでしょうか?

Y.S

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