学年の垣根を超える学びの楽しさ

  • Vol. 1305 : 2016/10/09

栄光学園中学校男子校

今年も10月29日(土)に栄光学園のオープンスクールが実施されます。
毎年大人気のこのイベントには、栄光学園の先生による授業のほかに
在校生による校内ツアーやステージイベントなど、
生徒たちの様子を見ることができる機会にもなっています。
例年、志望校選びの一環として参加したり、
志望意欲をさらに高めるために参加したりする6年生います。

栄光学園は在学中はもちろんですが、
入試問題も「学びの本質」について考えさせられる、
チャレンジ精神にあふれる試験
になっています。
そんな栄光学園らしいのが、この日の「算数体験」。
対象はなんと「全学年」!
1年生から6年生まで参加をすることができます。
学年が上がっていけば、いろいろな問題に触れて
たくさんのテクニックと出会っていきます。
ですが、悩んだり考えたりすることに学年の差や、知識の差は関係ない!ということでしょうか。
確かに説明会でも、栄光学園の算数の授業で求められるのは、
先生のやり方の模倣ではなく、
みんなで悩んだり考えたりしていくというプロセスだと話されていました。
教科書も存在しない数学の授業がある、栄光学園の体験授業。
たくさんの子ども達に触れてもらいたいところです。

さきほど触れた、栄光学園中の入試問題。
わたしは4科目の中でも理科が大好きで、毎年楽しみにしています。
衝撃を受けた「桜前線」をテーマにした年。
なんとも不思議な「豆腐」を題材にしたストーリーの年。
豆腐に圧力をかけていく実験なんて、その問題をつくっている先生たちも
きっと初めてだったのではないかと思います。
その実験風景を想像してみると、ちょっとおもしろいです。

でも、そんな見たことのない入試問題に子どもたちは戸惑うだろうな、と思い、
栄光学園に進学し、高校生になった生徒に聞いてみました。
すると、こんな回答が。

「この入試問題は栄光学園の授業そのままだった。
 だから、この問題がおもしろいって思えたら、授業も絶対におもしろいと思えるよ」

あら。
じゃあ、わたしも栄光学園に入れるかしらと言ったところで、苦笑いを返されました。

入試が終わった後、「こんな問題が出た!」と笑顔で話をする子がいるのもうなずけます。
入試ではたくさんの壁に子どもたちは出会うけれど、
栄光学園が用意しているのは「壁」ではなく、「学びの楽しさへの扉」なんでしょうね。 

FM

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