男子校の手帳?

  • Vol. 1304 : 2016/10/07

獨協中学校男子校

文京区にある男子校の獨協中学校は、ホテル椿山荘がすぐ近くにあり、落ち着いた立地の学校です。
今から133年前、ドイツ文化の摂取を目的として逸学学校として創立されました。
そして戦後、人間教育を柱とする今日の獨協中学校が築かれました。

第13代校長の天野先生は「学校での優等生は数が限られているけれども、
獨協生が社会に出ればみんな社会の優等生になれる。」
そんなことばを残しています。

学校を訪問すると、元気でおおらかな雰囲気の男の子がのびのびと学んでおり、
また先生方も生徒たちに寄り添うかかわりをさまざましていらっしゃるのが伝わってきます。
例えば、「獨協手帳」
7年前から始まった取り組みですが、生徒たちが左のページには自分のスケジュールを、
右のページには計画に対してうまくいったこと、うまくいかなかったこと等を記します。
そして、それに対して担任の先生が一人ひとりにコメントを書いて返します。
生徒たちが計画をたてて実行し、ふり返りをしながら成長するとともに、
先生とのコミュニケーションツールにもなっているとのことでした。
中学生、高校生ともなると
なかなか自分のことを大人に話したがらない子も多いことと思いますが、
手帳を通してだと素直に伝えやすくなるのかもしれません。

他にも中学一年生の新入生合宿では、
仲間と協力したり意見を出し合ったりするようなアクティビティを取り入れています。
生徒たちは、仲間とのかかわりのなかで
「複数のやり方がある、答えはひとつではない」
「一人ではできないことも仲間となら克服できる」
「自分自身の気付かなかった内面に気付く」
など、多くのことを学んで成長していました。

一人黙々と自習をする子よりも、教室で仲間と学び合うタイプの子が多いという獨協中学校。
地域の小学校との交流もあるステキな学校です。
ぜひ足を運んでみてください。

S.A.

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