桜蔭生の“本気の”文化祭

  • Vol. 1100 : 2015/11/11

桜蔭中学校女子校

女子の難関校、桜蔭中の文化祭にお邪魔してきました。
日能研卒の生徒が所属している、管弦楽部の発表会がお目当てです。

もらった情報では「管弦楽部の発表は、並んでも満員で入れない可能性がある」とのこと。
水道橋駅から開場直前の学校へ向かってみると、すでに「受付」と「入場」の待機列が。
ほとんど待つことはなかったとはいえ、受付・入場・発表会当日券、それぞれに列が出来ているほどの人気。
さらに、500人ほど入れそうな広さの地下の講堂は、あっという間に満席になってしまいました。
(保護者や内部生も多いようですが)
難関女子校の部活発表会への注目度の高さがうかがえます。

そして、落ち着いた、丁寧な放送とともに、静かに発表会の幕が上がりました。

……約1時間の発表が終わり、一瞬の静けさの後に、講堂が拍手に包まれました。
指揮者から始まり、各パートごとに順にお辞儀をしていき、
改めて指揮者がお辞儀をした最後の最後に、指揮者と最前列にいた奏者が抱き合うというハプニング(?)。
そこでまた一層、拍手は大きく、長く響き渡りました。

「落ち着いた、丁寧な」放送の通りの雰囲気で発表会が終わると思っていただけに、
私にとっては意外なハプニングでした。
しかしそれは、部活に対して、この日の発表のために本気で向き合っていた証拠です。

時間の関係上、校内の展示はじっくり回れませんでしたが、
研究成果や制作物、実験教室、運動部の公開試合、お菓子の出店、
はっぴを着た生徒たちによる縁日の屋台など、多岐にわたっていました。
行列ができているところも多く、どこへ行っても生徒たちの呼び込みも熱がこもっていました。
(なぜか例年、風船ヨーヨー釣りが人気らしいという話が……)

ちなみに、校内にたくさんある展示ポスターは、コピーではなくほぼ100%手描き。
それぞれ異なる絵が描かれ、しっかりと色が塗られています。
細かいところにも本気で向き合っていることがわかります。

桜蔭中が勉学の面で最高峰の学校であることは言うまでもありません。
ですが、本気で努力したところには、涙と感動があります。
勉学だけではなく、好きなことにも本気で、練習をしたり、研究をしたり、そして楽しむことにも本気。
彼女たちは“本気で”学校生活を楽しんでいる、そんな雰囲気を肌で感じることができました。

学習アドバイザー:がっきー

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