緑のなかで伸びゆく知性と感性

  • Vol. 1093 : 2015/10/21

立教女学院中学校女子校

京王井の頭線「三鷹台駅」から徒歩2分。
立教女学院中学校・高等学校の門を入れば緑が広がり、
伝統と品格を感じさせるキャンパスには生徒たちの明るい声が聞こえてきます。

異国情緒が漂うクラシカルな高校校舎と礼拝堂。
一方で、中学新校舎や体育館、ダンスルーム、屋内の温水プールなど、
新しい施設も充実しており、伝統と革新が魅力的に共存しています。

「アクティブ・ラーニングサイエンス」の取りくみのため高校の物理室を改築したと伺い、
高校2年生の授業を見学させていただきました。
物理は全コースでの必修科目です。
3~4人ずつ9班に分かれ、滑車の問題に取りくんでいました。
先生はファシリテーターとなり、生徒の発言を問いかけにより深め、
さまざまな予測を受けとめながら電子黒板に整理していきます。
リアルタイムで繰りひろげられる活発なやり取りによって、
生徒が考えることそのものを楽しんでいることがいきいきと伝わってきました。
自分の意見は自分の意見として大切にし、
他の意見を聞いて自分の見解を再構築することも柔軟
にできる。
授業中のやり取りには「ARE(Ask Research Express)学習」との相乗効果を見たように感じました。
古くからの授業形式にとらわれず、未来を目指す改革が現在進行形で行われています。
これからの社会を生きるための問題解決能力を育む授業に、期待感と頼もしさを感じました。

授業が終わり、ふとグラウンドを見れば、勢ぞろいした高校3年生の姿がありました。
毎年、体育祭のフィナーレを飾る創作ダンスの練習です。
6年間の想いを込めて学年全員で表現する演技は圧巻です。
先ほどの物理授業で意見を交わしていた一学年下の彼女たちも、
その伝統を受け継ぎ、来年あの場所に立つのでしょう。
立教女学院というふるさとがあるからこそ、生徒たちは未来へ踏みだすことができるのかもしれません。
そう思うと胸が熱くなります。

立教女学院中高の6年間で育まれる凛とした知性、豊かな感性。
学院生活で出あう全てが学びであるということを自然に感じられる一日でした。

10月以降には、マーガレット祭(文化祭)、クリスマス礼拝、高3卒業論文発表会があります。
立教女学院中高の学びに触れる機会として、
お子さまと一緒に足をお運びになってみてはいかがでしょうか。

学習アドバイザー:A.T

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