花蹊

  • Vol. 814 : 2012/10/18

跡見学園中学校女子校

如是我聞 跡見 花蹊

花びらの部分をこするとローズの香りがするうちわが配られていました。それにはこんな一文がありました▼1875年(明治8年)、学祖・跡見花蹊(あとみかけい)が東京の神田中猿楽町(いまの御茶ノ水あたりだと思われます)に開校した「跡見学校」は、校地の周囲にバラの生け垣がめぐらされていたところから、人々から「バラ学校」と呼ばれていたといいます▼また、校章のデザインは学祖・跡見花蹊の名前の「花」がその由来となっています。「花」は「桜」を意味しているそうです。御所で女官たちに漢詩や書画を教授されたことから、明治天皇のお后・昭憲皇太后より名前にちなみ「桜」の「おしるし」を受けられたそうです▼そして、昭和5年、洋装の制服が制定されたとき、二代目校長跡見李子先生によって、この「桜」が校章に採用されたそうです。
花の名の付く学祖が植えたであろうバラ学校で、李(すもも)の先生が校章を桜をかたどったものとしたと聞き、なるほどそのパンフレットにはバラやサクラが散りばめられている意味がわかりました。

教室スタッフ/杜子春

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