「隣人を愛すること」

  • Vol. 813 : 2012/10/16

桜美林中学校共学校

桜美林学園のルーツは中国の崇貞学園(現 陳経綸中学校)にあります。桜美林学園の創立者である清水安三先生が、貧しさのなかで、将来への希望を見出せないでいた子どもたちに学ぶことを通して自立を促す場所として、北京の朝陽門外に中国、朝鮮、日本の子どもがともに学ぶ学校として崇貞学園を設立しています。敗戦後、中国から帰国した清水安三・郁子夫婦は、「自分を愛するように、隣人を愛する」というキリスト教の精神をもとに、国際社会に目を向け、世界に貢献する人間の育成を願って桜美林学園の歩みをはじめました。

この創立者の想い、キリスト教の精神をもとに現在まで成り立っている桜美林学園は創立以来「自分を愛するように、隣人を愛する」教育を実践し続けています。昨今、日本を取り巻く韓国・中国といった隣国との領土問題が大きくなっています。他にも北方領土問題があるロシア、尖閣諸島領有権を主張する台湾や、正式な国交が開かれていない北朝鮮など、日本は隣国との関係が芳しくありません。

このように日本を取り巻く国際問題が大きく取りざたされるなか、桜美林学園は清水安三先生が創始した陳経綸中学校との交流、韓国の姉妹校の細花高校との交流を続け、積極的に国際交流を行っています。「隣人を愛する」ことの難しさは国際問題を見るだけで痛感しますが、桜美林学園「新しい時代・国際社会で活躍する人間の育成」を実践してるのです。

日本の隣国を強く意識した国際教育を実践することによって、子どもたちが作る日本は上辺だけの交流ではなく、本当の意味で心を開いた交流ができる日本を作ることができるのではないでしょうか。
「自分を愛するように、隣人を愛する」
簡単なようで非常に難しいこの行動を実践し、桜美林学園の生徒たちが広めていくことで、平和な世の中を築いていってほしいと思います。

教務スタッフ/Y.W

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