進学者の変化

  • Vol. 457 : 2011/03/10

東京女学館中学校女子校

日能研では「東大・早慶上智」への現役合格率をA率と呼んでいます。昨春東京女学館A率は一昨年の19.4%から40.6%へと「倍増」しました。今年はどのような結果になるのか、これもまた楽しみです。昨年の大学合格実績の躍進の秘密をうかがいました▼6年間を大きな一つのくくりと考え、生徒の発達段階を踏まえて2年ごと3つのブロックに分けて行われています。中1・中2ではカウンセリング的な手法も用いながら、自分の能力や適性への理解を深め、自己の生き方・あり方への関心を深めます。中3・高1では自己理解をもとに社会に対しても視野を広げていきます。働いている方にインタビューする職業研究や自分の考えを発表・スピーチする研修旅行などを通じて、将来を見通した自己の確立を図ります。高2・高3では具体的な進路を決定します。卒業生によるガイダンスや各大学のオープンキャンパスを取材する学部学科研究などを行いながら、自らの進路を自ら選んでいきます▼具体的には、かつては英語や数学を習熟度別にしましたが、いまはそうしないかわりに授業時間数を増やし、英語ではたんに出席番号順に2分割にして授業を展開しています。また、たとえば中学1年では、放課後に学び方を学ぶ時間を設けたり、定期テスト前には先生と生徒が面談する機会を設けるなどして学習習慣が無理なくついていくように関わっています。また、中1から2年にかけての体験学習は、友だちづくりをおもな目的としたワークショップを増やしていることや、中1のゴールデンウィークまではあえて食堂は使わず弁当を持参し、誕生日や居住地ごとなどグループを変えて食べることで、友だちづくりを進めています。これら数々の「種まき」進学実績へとつながっているといっても過言ではないと感じました。

教室スタッフ/堀部安兵衛

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