栄東が定員を倍増させた意味

  • Vol. 622 : 2011/10/04

栄東中学校共学校

一期一会 栄東 栄東が定員を倍増させた意味

「またお祈りされちゃった」就職活動で不採用になったときに使う言葉で、その通知の最後は「お祈り申し上げます。」でしめくくられているためだそうです。自分の考えを人前で表現できる能力。5次試験まである就職試験のうち、3次までは面接、4次になって初めて筆記試験があるという会社も少なくありません。ただ勉強だけできても必ずしも自分が希望する将来にはつながらないのがいまの就職前線▼栄東が2011年より中学募集の定員を120名から倍増の240名にさせた大きな理由は、高校だけの3年間ではなく、中高6年間を通して育てていく、とくに比較的学習に余裕がある中学での3年間で、たとえばアクティブラーニングという校外学習や特別活動の時間を活用して、人前できちんと自分の考えを発表できることや、体験的学びのなかで自分自身にしかないセンスを磨いたり、将来自分が何に向いているのかを考える時間を「20年後の履歴書」をきっかけに考える時間があります▼また、中学3年時では卒業論文もあります。探究テーマは自由で、収集した資料と担当の先生の助言を参考に、1年間をかけて関わっていきます。そして自分の考えを論理的に表現し、発表会を行い、プレゼンテーションソフトを駆使することを通して、自分の意見を述べるということが苦にならないようにしていくのです。それは、高校になって進学希望に応じたコース別の学習の原動力になるでしょう。だから、栄東ではどうしても6年間が必要なのです。

教室スタッフ/吉村貫一郎

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