ステンドガラスの廊下を抜けると、パイプオルガンの音が響いてきました。
チャペルに入ると中学1年生から中学3年生が目を閉じその音を聞いていました。
捜真女学校では毎日2時間目と3時間目の間の20分が礼拝の時間です。
その日は中学生の礼拝の日でした。
礼拝では讃美歌を歌い、聖書を読み、先生のお話を聞きました。子どもたちは熱心に先生のお話に耳を傾けていました。
礼拝はチャペルで行われる場合とクラスで行われる場合があり、クラスで行うときは讃美歌の後のお話は先生ではなく生徒自身が交代で行う場合もあるようです。
このクラス礼拝では自分が好きな聖書の一節と、生徒によっては自分がいま抱えている悩みや相談ごとなどをクラスの仲間に話すこともあるようで、そういう話を自然と周りと共有していく場合もあるそうです。
こういった礼拝の話や、授業中に書いた作文などを学年が終わるときに先生が文集作品として選択、採用する場合もあります。作家の角田光代さんも在校中はその作品がよく掲載されていたという「文集」は年に一度作成されます。その一つを拝見しましたが、中学生から高校生になるにつれて、その話の中身がだんだん自分の心の深いところの内容に変わっていくということが分かりました。6年間を通じて、捜真の仲間を信頼して、自分の悩みや自分の心に抱えていることを共有していく。
そんな仲間をつくれるのが捜真女学校です。
卒業してからも学校に遊びに来て先生と話したり、クラブに顔を出したりするOBもいるようです。
9月22日・23日に行われた捜真女学校の文化祭でも前日台風で準備ができなかったことが一部の卒業生に伝わり、朝7時から手伝いに来てくれたそうです。その人数は先生が驚くほどだったようです。
そんな卒業生も一緒になった文化祭を見ることができなかったのは少し残念に思いました。
11月5日はクラブ体験会があるようです。
興味を持った方はぜひ、そんな仲間意識が高い捜真女学校をのぞいてみてはいかがでしょうか?
教室スタッフ/H