さまざまな体験から学ぶ

  • Vol. 140 : 2010/05/25

かえつ有明中学校共学校

かえつ有明に行ってきました。
現在、かえつ有明は体育フェスタ(運動会)に向けての練習の真っ最中で、子どもたちも人工芝のグラウンドで、のびのびと練習をしていました。

かえつ有明共学化5年目の年を迎えています。
共学1期生のときから、中学校過程の柱として「心の教育(思考の教育・感情の教育・行動の教育)」を行っています。
この「心の教育」を柱に、学校行事も変えました。
現在はさまざまな体験を通して社会への興味と広い視野を養うということで、毎年体験学習を行っています。

中学1年では思考力の向上をテーマに、最先端の科学にふれる、サイエンスプログラム合宿を行っています。夏休み中、ホンダの持っている栃木の施設に行き、先生たちはノータッチで、クラスの枠を超えた4~5人のグループで学びます。グループごとに学んだことは意見を出し合い、協力して、プレゼンテーションを創り上げていきます

中学校2年では感情表現の向上として民家宿泊体験があります。自然に接し、人の温かみについて考えるために、1グループ45人に分かれて、民家に宿泊するそうです。
携帯電話もつながらない環境のなか、グループごとに民家に宿泊しますが、民家と民家は遠く離れていて、子ども同士がすぐ会える距離ではないそうです。
田畑の手入れや野菜の収穫などの農作業を通し、自然を感じます。また、不便な生活をすることにより、どれだけいま自分たちが便利な環境にいるのかを感じることができるかと思います。ふだんの生活のなかで、「便利さが当たりまえのことではない」と実感できるのは、子どもであればなかなか難しいと思います。こういった環境での体験が、子どもたちの生きる力を養うことができるのだろうと感じました。

中学校3年では、行動力の育成として奈良・京都修学旅行があります。
すべて自由行動、グループで計画を立てて行動します。宿泊はきれいなホテル・・・ではなくて、お寺に宿泊します。坐禅体験等をし、子どもたちはここでも貴重な体験します。

「百聞は一見にしかず」で、自分の目で見ること、体験することは何にも変えることのできないことですし、それによって、子どもたちはどんどん人間として豊かになっていくと思います。

学校という限られた社会にとどまることなく、広く地域や社会、歴史に目を向けながらさまざまな人間に関わり合って成長できるプログラム、自分がまだ中学生であればぜひ体験したいと感じた、かえつの魅力の一つでした。

教室スタッフ/S.I

体育の授業の様子。体育フェスタに向けて練習中です。

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