とにかく愛があればいい(鉄道研究会)~栄光祭~

  • Vol. 131 : 2010/05/17

栄光学園中学校男子校

人気教室展示シリーズ1
小さい子どももお父さんも熱心に見ていたのが、鉄道研究会。たくさんの子どもが鉄道模型を自分のカメラにおさめようと、線路のすぐそばまでカメラを近づけ、接写していました。栄光の鉄道研究会はその名の通り「同好会」のため、メンバーは他に部活に所属しながら活動をしています。同好会だから専用の部屋もなく、同好会だからふだんは何も目立った活動をしていない彼らですが、この栄光祭の直前から栄光祭終了までのおよそ1ヵ月、鉄道愛の旗印の下に集い活動をしているようです。その結果生まれるのが、約一日半で作り上げる巨大な鉄道模型と、160ページにも及ぶ鉄道研究会会誌です。

鉄道会誌は一家族に1部というきまりで配布。人気の高さがうかがえます。私が行った14時の段階では1日目だというのにストック在庫から出さなければいけないほどでした。

決まった時間には来場者をすべて教室の外に出し、鉄道模型の整備の時間を取るなど、鉄道に対しての愛情の深さは相当なものがあります。大変でも、鉄道に対しての愛があるからやりつづけることができるのだと再確認しました。
鉄道会誌の内容は、路線ごとの話だけではなく、鉄道の新技術や乗務員の仕事と多岐にわたり、一つひとつの内容も専門性が高いです。結構なよみごたえの読み物に仕上がっていました。

とくに13ページにも及ぶ信号に関しての記述は秀逸。ふだん私がまったく気にかけていない鉄道の信号についてだけで語れるのには驚きです。栄光生が持っている研究・探究の目と心はこういった活動のなかでも生きているようです

教室スタッフ/H

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