電車にかけた青春~聖光祭・交通研究部~

  • Vol. 120 : 2010/05/11

聖光学院中学校男子校

5月1日、聖光学院に行ってきました。この日は第51回聖光祭ということもあってたくさんの人だかり。さまざまな色のTシャツを着た聖光生はもちろん、近隣の女子学生やNバックの子どもたちやその保護者まで、午後3時の段階で入場者が500名を超えていました。

そのなかでも今回、私が紹介したいのは「交通研究部」。学校内でも鉄道研究会などと間違えられたりしてしまうというこの部は創部16年。普段は模型班と研究班に分かれ活動しています。

交通研究会の会場に入ると、部員が手作りした旧国鉄時代の切符をモチーフにした交通研究美発行の切符が配られました。自動改札になり、はさみを入れることのなくなった切符になつかしさを感じながら、進んでいくと見えてくるのが模造紙による展示発表。ここでは、クイズ形式になっており、常磐線特急列車や夜行列車の研究発表やグリーンライン・シーサイドラインといった横浜を走る身近な電車までを研究班で分担をし、発表しています。鉄道にうとい私には目からうろこの情報ばかり。シーサイドラインという無人電車がまさか開業から20年もたっていたとは思いませんでした。1年に一つテーマを決めて研究し、模造紙と部誌にまとめていく。一つのことを掘り下げて考え続けることのできる聖光生のチカラの一端を見たような気がしました。

また、時間の関係で食べることができなかったのですが、全国各地から駅弁を取りそろえ、北は新千歳空港の駅弁から南は鳥取の椎茸弁当まで、約20種類の駅弁を写真入りで聖光祭パンフレットで紹介し、販売していました。駅弁一つひとつには紹介文がつけられており、どれも食べたくなる工夫がされていました。

そして、模型班の力作が教室中央に設置されたジオラマ展示です。走らせている車両前方には超小型カメラを設置。モニターで電車の走る様子が見られるようになっています。昨年の聖光祭から実に1年かけて製作された今回のジオラマは、トンネル内に照明をつけたり、高架線に工夫をほどこしたり、駅前に増設をほどこしたりと昨年のものに付け加えるかたちでバージョンアップしたもの。その教室にいた交通研究部一人ひとりが大事に列車を走らせていたのが印象的でした。

聖光祭は毎年5月初旬。ぜひ、レベルの高い研究展示を見に足を運んでみてはいかがでしょうか?

教室スタッフ/H

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