4つの心・自律への取組み

  • Vol. 317 : 2010/10/20

カリタス女子中学校女子校

JR南武線中野島駅から歩いたところにある、カリタス女子に行ってきました。

訪問した際に校長先生と話をしました。
カリタス女子の教育には変えていくものと変えていかないものがあります。

・変えていかないもの
2000年の40周年の際に制定した「4つの心」
①祈る心(信) ②学ぶ心(開花) ③交わる心(交わり) ④奉仕する心(奉仕)
とくに学校を知るうえでは③と④の部分に目を向けてほしいとおっしゃってました。この2つは数値化できるものでもなく、表面的にも分かりにくいものです。ただ、その部分にこそカリタス女子のよさや大切にしていることがあるのだと思います。
たとえば、③では今年の「学校案内」がそうです。生徒たちの意見をふんだんに取り入れ、生徒と教員が一緒に作ったことが校長先生の自慢です。
④では毎週木曜日の放課後は、委員会・クラブ活動は一切行わず奉仕の日と設定されています。

・変えていくもの
『自律への取り組み』
カリタス女子の大きな特徴は校舎の形式にあります。数少ない「教科教室型運営方式」を採用しており、「生徒が各教科の教室に出向く」かたちで学校が動いているのです。したがって、生徒はすべての時間で教室を移動する必要があり、休み時間となると教科書を持って生徒たちが移動しています。(くわしくはカリタス女子のHPをぜひ見て下さい!)
この校舎は、自らがつぎの授業を意識する“自律”や、ノーチャイム制と連動させ時間管理の“自律”、学校での情報は廊下に設置されたPCを自分で確認するという“自律”を育てたい思いで2006年に落成しました。

またこの新校舎の中心に置かれたのが「図書館」です。
生徒玄関を入ってすぐのところにあるため利用する人も多く、ガラス張りにもなっており解放感抜群の雰囲気は多くの生徒の憩いの場にもなっているようです。

さらに、学校の精神はレンガ一つにも築かれています。
建物に使用したレンガは、ふつうのものではありません。カリタス女子の創立のもとでもあるカナダの教会にまでおもむき、同じような素材をもとに作っているそうです。

光彩と緑を取り入れた校舎にぜひ、一度は足を運んでみてください。
見てわかる部分にある学校精神と、話を聞いてみて見えてくる学校精神の両方を体験できると面白いと思います。

教室スタッフ/K.M

カリタス女子の新校舎

写真をクリックすると大きなサイズをご覧頂けます。

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