ダイヤモンドの原石

  • Vol. 315 : 2010/10/18

学習院女子中等科女子校

「ごきげんよう」ではじまる学習院女子と聞いてどんなイメージを持つでしょうか? 開通して間もない東京メトロ副都心線の西早稲田駅3分。校門は赤茶色の鉄製で、学習院が1877年神田で開学されたときに建てられた旧正門を1949年に移設したものです。これは日本で一番古い鋳鉄製の門で、国の重要文化財に指定されています。同じ敷地内には以前は「白短」と呼ばれ、いまでは4年制の女子大学があります▼その重厚な門をくぐると桜の並木路が続きます。やがてグランドが見えてくると、私がうかがったときにはソフトボール部員が元気な声をだして練習をしていました。その活発すぎる練習を見ているだけでも、どこかで私が抱いてしまっている「学習院」のイメージが良い意味で変わっていく一助となりました。説明会会場に足を踏み入れるとブロックフレーテアンサンブル部による演奏で会がはじまりました。自ら考え、自分の言葉で表現することがすべての科目の方針となっているとおり、書く力・考える力を育みます。ということは、入試問題で求められる力にもつながっているのです▼「ダイヤモンドの原石である生徒たちが、お互いを磨きあい、光り輝く個性を引き出し、伸ばしていく教育です」パンフレットの冒頭に書かれている言葉です。週32時間の授業のうち、3分の1以上にあたる11時間は分割授業やチームティーチングを実施し、きめ細かい授業を展開して、生徒というダイアモンドを大切に磨いていく時間を作っています▼その沿革は遠く1847年の弘化4年の京都御所からはじまっています。その伝統を大切にしながら、じつは自由闊達で面倒見が良い学校。それが学習院女子なんだと…

教室スタッフ/堀部安兵衛

ページTOPへ