自ら考え、探求し、考える力を養う

  • Vol. 307 : 2010/10/12

東京都市大学付属中学校男子校

大通り沿いにある人工芝のグラウンド、そこが東京都市大学付属(旧:武蔵工業大学付属)です。学校に到着すると人工芝で体育の授業でサッカーをしていました。こんな閑静な住宅街のなかで伸びのびとグラウンドを走っている姿を見ると、こちらまで一緒に走りたくなる気分です。
 
校舎は、窓はもちろん廊下側の壁もガラスで仕切られ、できるかぎり太陽の光が入るように工夫されています。これは電気を使わず太陽の光を使うことで電気消費量をおさえる一つの工夫だそうです。さすが、理科に力を入れている学校だなと感じました。理科に力を入れている、といえば実験室の数6教室と多いのもこの学校の特徴です。生物実験室、化学実験室、物理実験室それぞれ二つずつの教室がありそれぞれの実験室のかたち(たとえば机のかたち、水道の配置の仕方)が違うのも特徴だそうです。中学では週1時間必ず実験を行うそうで、実験を行うと必ずレポートを提出するそうです。実際生徒が書いたレポートを拝見したのですが、大学の論文に近い形式で素晴らしい内容に驚きました。授業では机上での勉強だけでなく体験することもとても多いそうですが、必ずそのあとには表現することも大切にしているようです。表現することによって、創造力論理的思考を養い、そしてそれを発表ディベート弁論などを通じてコミュニケーション能力の育成につなげ、それが大学、あるいはその先の社会で使える力を身につけていくと教頭先生がおっしゃっていました。
 
この表現する力を養われている子どもたちは、いろいろなところで力を発揮しているようです。たとえば、企業が協賛している「クエストカップ」や「ロボカップジュニア世界選手権」などさまざまな大会で賞をとったりしているのも、日ごろ表現する力を養っているからではないでしょうか。そして、10月10日・11日には柏苑祭(文化祭)が行われました。子どもたちが最大限に表現するお祭り。見学に行かれた方はどのような感想をお持ちになったでしょうか?

教室スタッフ/M.H

太陽の光の入る明るい実験室

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