村田学園小石川女子に行ってきました。明治42年に設立された「銀行会社事務員養成所」が後に「村田簿記学校」と名前を変え、昭和6年、この学校のなかに「村田女子計理学校」ができました。これが村田学園小石川女子の前身です。創立者の村田謙造先生は、「有算者勝」(算あるは勝つ)を掲げ、基礎を固めて先を見据えること、将来を考えて今を固めることの大切さを説きました。創立者の「国家社会の発展には簿記・珠算の実務に通じた堅実な人間を育てなければならない」という思いは、現在の村田学園小石川にも受け継がれています。
高校生になると普通科と商業科に分かれることになりますが、普通科の子も簿記を習います。「簿記っておもしろい!」と言って学び続けていく子もいるんですよ、と教頭先生がおっしゃっていました。簿記は、商店や会社が物を買ったり売ったりしたとき、その取引を記録して集計し、報告する技術です。金額を扱いますが、算数や数学とは異なります。細かな数字をていねいにていねいに集計していき、最後にぴったりと合わせる作業は、得意にする女の子も多いのではないでしょうか。簿記は、会計学や経営学を学んでいく際の基礎にもなります。この技術を身につけて国家社会の発展に貢献する人間を育てたいという創立者の思いが、今も息づいているんですね。約100年前にここで学んだ女の子たちも、同じように「簿記っておもしろい!」と夢中になっていたのかな、と想像してしまいました。
教室スタッフ/A