その背景には?

  • Vol. 1635 : 2018/03/27

東京家政大学附属女子中学校女子校

板橋区加賀にある東京家政大学附属中学。その地名が表す通り、江戸時代には加賀百万石前田家の下屋敷があった場所にある学校です。校地は90,000㎡と広大で、なんと2000本の樹木、200種を越える野草、約25種もの野鳥が生息しているそうです。そんな豊かな自然を活かしてつくられた、“家政ビオトープ”
今回ご紹介する学校は、その「ビオトープ」で、女子の中学・高校としては全国で唯一、“全国学校・園庭ビオトープコンクール ”において 『全国生態系協会賞』 を受賞した学校になります!

JR埼京線「十条駅」から徒歩5分ほど、閑静な住宅街に東京家政大学附属女子中学校はあります。説明会で足を運んでみて、実際にそのキャンパスの広大さに、驚きました!
大学に隣接した校地であるとはいえ、都内でここまで広いのは珍しいなと思いました。(東京ドーム2個分だそうです!)そして、その広大なキャンパス全体が上記の通り、自然豊かで緑にあふれています。

説明会会場の受付にて、生徒から資料とあわせて中学校のオリジナルグッズ・調理部のお菓子をいただきました。
資料とあわせて生徒がひとつひとつ丁寧に説明をしてくれました。その後、説明会に来た人たちを、1組1組、生徒が席まで案内をしてくれます。
「すごく親切で丁寧だな」と感じていましたが、その後の校長先生の話を聞き、その理由がわかりました。

東京家政大学附属女子中学校の建学の精神は「自主自律」
生活信条「愛情」「勤勉」「聡明」を実践することで思いやりの心をもち、自ら学ぶ感性豊かな女性の育成を目指しているとのこと。以下は校長先生の言葉です。

「私たちの学校は生徒に色々な経験ができる場を設けています。今回の説明会も生徒と教員が一緒に考え、今日この日を迎えました。」

そのこの話を聞き、きっと今日の生徒の丁寧な対応も、来校者のことを考えてくれた “思いやりの心” から生まれたものだなと思いました。あわせて、「学校が理想とする女性像がしっかりと生徒にあらわれているな」と、今日1日の学校や生徒を見ていて強く感じました。

このように私学では建学の精神をはじめ、いたるところに学校の様々な思いが込められています。冒頭で説明した “家政ビオトープ” も、ただ設置しているだけではありません。
「ビオトープ」を活用することで、草花や昆虫などすぐに観察することができ、そこから生徒の「知りたい」という気持ちをさらに深めたい。そして自然を育むことで、豊かな心を生徒みんなに持ってほしい。
こうしたといった学校の思いが込められています。

私学を選ぶにあたっては、様々な選択要素があると思います。
その時はぜひ「その背景には何があるのだろう?どんな学校の思いがあるのだろう?」
そんな視点をもってみてはいかがでしょうか?もしかしたら新しい魅力や発見がそこから見つかるかもしれません。

ちゃんたま

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