夢の実現に向けて、そのプロセスを楽しむ

  • Vol. 1603 : 2018/01/31

桐光学園中学校女子校

今年も冬休み中に、面接のある学校を受験する生徒に、面接練習を行いました。
桐光学園を志望する男の子でした。

「あなたがこの学校を受験したいと考えた理由を教えてください」と、
どの学校でも聞かれるおきまりの質問、志望動機について聞いてみました。

言いたいことを整理していたのでしょうか、15秒位経ってから、

僕の夢は、全国高校サッカーのピッチに立つことです。この学校はサッカーのレベルがとても高く全国大会にも何度か出ています。また僕は小さいころからサッカーをやっていますが4年生くらいからこの学校のサッカーのスタイルが大好きになりました。そういうレベルの高い中で、大好きなスタイルのサッカーをして、そのピッチに立ちたいのです。」


この返答を受け、ちょっと意地悪な質問をしてみました。
(本番で予期せぬ質問をされても対応できるように、面接練習では、あえて “意地悪な質問” もします。)

「ベンチに入れる選手の人数、ピッチに立つ人数は11人と決まっています。11人に入ることはおろか、ベンチにも入れない場合もあるし、予選で負けて全国大会に出場できないこともあると思います。そういう状況の時は、どんな気持ちで、どんなことをすると思いますか?」

今度は、間髪入れずに、

「やはりメンバーに入れなければ悔しい気持ちになると思います。でもチーム全員で全国を目指しているのだから、自分がその時できることして力になりたいと思います。たとえ、メンバーに入れなくても、全国に行けなくても、
それまで自分のやりたいクラブで好きなサッカーを楽しんでやってきているはずなので・・・・
微妙ですが・・・・
30秒位経ってから
その時の気持ちを大切にし、その時にしたいと思ったことをしたいと思います。」


“自分の言葉で今の自分を正直に話すことのできる強さ” を感じました。
この子の夢、想いや、人柄が伝わってくるやり取りでした。
心から、合格してほしいと思いました。


また、小学生が夢を持ち、その夢の実現のためのプロセスを楽しんでいると感じさせる私学って、素晴らしいなと
改めて感じました。
受験生と私学から逆にパワーをいただいた時間でした。


「 頑張れ!! 中学受験生 」

かみちゃん

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