一人ひとりの才能を引き出す教育

  • Vol. 1491 : 2017/07/01

横浜雙葉中学校女子校

~千葉校長先生の言葉より~
・子どもたちはそこに存在しているだけで素晴らしい
・子どもたちは生まれてからすばらしい才能を持っている
・子どもたちはちがっているから素晴らしい


『日本の子どもに、幸せになってほしい。』という強い想いを持った5人のシスターによって、145年前に創られた横浜雙葉中の“今”を知るために、学校へ行ってきました。
構内に入ると、まず目に飛び込んできたものは赤紫の「シラン」の花です。
説明会会場にも、シランの花がさり気なく教壇に飾られており、私は思わずニッコリ、ちょっとした温かさを感じました。そんな学校との出会いは、今からちょうど8年前です。

千葉校長先生から「桜の季節はいつですか?」と質問され、私は「春です。」と答えました。その後に「桜の花には、いろいろな種類があるでしょう。咲く時期もちがいます。人には個性があり、輝く時期もちがうでしょう。」という話をしてくださったことは、今でも鮮明に覚えています。
そして、テニスコートの周りには、いろいろな種類の桜が植えられているのです。どんな種類の桜が植えられているのか、ぜひ、探してみてください。

さて、今回の学校説明を聴くなかで確認できたことは、どこを切り取っても根幹には、『一人ひとりの才能を引き出す教育』があり、先生方は未来を見据え『変化』を創り続けていることです。

その一つが、グローバル教育です。この『グローバル教育』という言葉は解釈がさまざまです。単純に英語の教育と置くこともできますが、今回お伝えしたいのは、『横浜雙葉のグローバル教育』です。

『横浜雙葉のグローバル教育』とは、「“一人ひとりの才能を引き出す”そのお手伝いをする、さまざまな場面で、悩んで考えることができる教育」と表現していました。

ここで大切なのは、さまざまな場面に飛び込むということです。
例えば、年間を通じて留学生を迎えており、春にはシンガポール・マレーシア姉妹校交流ツアー、夏には韓国スタディーツアー、米国スミスカレッジでの研修など、希望制で多様なプログラムから自分に合ったものが選べ、当たり前に世界とつながっています。
価値観のちがった人と世界規模で出会うことのできる環境に、普段から一人ひとりの個性を尊重する横浜雙葉生が飛び込むことになります。そこで生まれる相乗効果。
一人ひとりのちがいを認めることができるからこそ、『ちがうものと出会うことで、自分を知る』という経験が豊かに花を咲かせます。

さらに、2020年の大学入試改革も視野に入れ、英語の授業はライティングの向上を考えており、英語のカリキュラムの「変更」を考えているようです。

一人ひとりの才能を引き出すために、変わらずにずっと大切にするところと、変えるべきところは変えていける学校の強さとしなやかさを再確認しました。

おぎゃりん

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