自学自習を支える本郷のすてきな先生たち

  • Vol. 1555 : 2017/11/01

本郷中学校男子校

先日、6年生対象の合格判定テストの実施に伴い、本郷中学校へ行ってきました。
その際、たまたま居合わせた本郷中学校の先生方とお話しする機会があり、「まさに本郷!!」という先生方の熱い思いをお聞きしました。

先生方と話すきっかけは、先生方が日能研のR4表を見ながら「こんなに上の方に書いてあると、受験生は受けづらのではないか・・・」と話されていたところに、「これだけ頑張っている子どもたちが、熱望していきたいと思っているのが本郷なんですよ!」と私が割って入ってしまったのです。
先生方は続けて「何が人気なんでしょうね?」とおっしゃいましたそこで、
「学校全体でエイやっ!と、目指す方向を決めて進んでいく学校もあるが、本郷の良さは先生方の個性が豊かで、生徒を見立てて、その子に合った進路へ向き合い、付き合っていってくれるところではないですかね」
と、教室に遊びに来てくれている卒業生の言葉を思い出しながら伝えました。

私の言葉を聞いて先生方は顔を見合わせ「そんなにぼくらは個性的かな~?」と笑い合っていました。
「でもさ、なんか彼ら(生徒たち)を見ていると何とかしてあげたいって思っちゃうんだよね!みんな、そうでしょ?」
と頷きあっていました。先生方はあまりにも楽しそうに、
「○○先生なんてさ、気がつくとこういうのもを準備していたり…」「いや、△△先生だって…」
と言い合い。そして最後は、
「でも、学校がいろんなことを認めてくれているからできるんだよね」
と頷きあっていました。


学校によっては、生徒に必ず同じものを配布することが決まっている場合も多いそうです。
しかし本郷は、先生方が目の前の生徒の状況を見立て、必要な関わりをつくることを任されているのです。
卒業生が遊びに来るたびに、「先生が楽しい」と口々に話してくる理由にふれた気がしました。

そして、合格判定テストが終了時間を迎え、保護者会会場を片づける時間になりました。
なんと、ここでもすてきな驚きがありました。
このときの受験者数は700人前後。保護者説明会の参加人数も多く、講堂に椅子を追加しての実施でした。この片づけの際、先頭に立って片付けを始めた先生が、まさかの校長先生。あまりにも自然に、校長先生自らどんどん追加の椅子を片付けられているのを見て、あわてて私も片づけに参加しました。
そして、椅子を片付け終わった後、忘れものの確認でもしようかなと顔を上げたとき目に入ったのは、校長先生がすでに一列ずつ、備えつけの講堂の椅子列を見て回っている姿でした。

こういう作業は、現場の若い先生がされている場面を多く見てきましたが、校長先生自ら落し物確認をされているのは、はじめて見ました。
校長先生が率先して行動できるからこそ、子どもたちの前に立つ先生たちも、自分たちが考える生徒への最良を考えて行動できるのだろうと思いました。

今年も、たくさんの受験生があのすてきな先生方の授業を受けることを夢見て、入試に挑戦していくはずです。
どうか、最後の最後まで解くことをあきらめず、合格の先にあるとびっきりおもしろい授業を楽しみに頑張っていきましょうね。

みけ

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