「できないから、やってみる!」

  • Vol. 1379 : 2016/12/30

逗子開成中学校男子校

先日、逗子開成中学校の入試説明会に行ってきました。
入試問題の傾向について各科目の先生からのお話が中心でしたが、
会の冒頭での高橋校長先生のお話が印象的でした。

10・20年後、どんな社会になっているかは予測困難。
スマホやハイブリットカーなど、今当たり前になっている身近なものが登場したのが10~20年前。
今役に立つものが、将来も役に立つのかはわからない。
昔は欧米に追い付け追い越せのモデルのある時代は終わった。

逗子開成では、未来の社会に必要となるチカラの育成を考えている。

例えば、ヨット帆走。
中1秋は、まず乗ってみる、そして動かない。
次に、自分たちの手でヨットを作る。
中2では、知識と実践の結びつきを実感する。
陸上でヨットを自分一人で動かすことはできず、仲間との協働が必要となる。
中学3年間でたったの4回の帆走だが、経験から多くのことを学ぶ。

例えば、遠泳。
中3の7月に約1500mを全員が泳ぎきる。
半分くらいの生徒がこの距離を泳げない状態から始める。
全く泳げない生徒も例年いる。
泳げるようになること以上に、目標を設定する、達成感を味わう、仲間と励まし合う、
そういうことを経験していくことが生徒たちのチカラになっていく。

・・・・・

タイトルの言葉は教頭の小西先生の言葉です。
中1・中2で多くの失敗をさせたい。
自分も仲間の役に立つと実感させたい。
世の中に出ると、辛いことが多い。
だから、我慢し続けるのではなく、皆で乗り越える経験をさせたい。
とおっしゃっていた先生の言葉も、逗子開成の様々なプログラムの“根っこ”なのだな、と思います。  

逗子開成の先生とお話していると、様々な仕掛けが幾重にも重なり、
その私学での想いが伝わり、その私学で育つ生徒の価値観が作られていくのだな、といつも感じます。

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<おまけ>
以前、逗子開成の先生に、「受験生に期待していること」を聞きました。
 ①地道に・コツコツ・丁寧に! 
 ②面倒でも、自分でやる!
 ③失敗を恐れず、チャレンジする!
手っ取り早い方法や答えをすぐに「教えて」と言う子、「面倒だな」「またやるの?」と言う子は、
逗子開成に入ったら苦労しますよ。


2016年が幕を閉じ、いよいよ2017年度入試が始まります。
逗子開成受験生のみなさん、最後まで一緒にチャレンジし続けましょう。

逗子開成日特

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