生徒、保護者、先生が協同しての図書館づくり

  • Vol. 980 : 2014/09/24

聖学院中学校男子校

聖学院中の図書館を覗いてきました。

図書館の充実度は、その学校の学習環境をうかがう1つの視点になります。
充実度といっても、ただ本がたくさんあればよいというわけではないことを
聖学院中の図書館を見て思いました。

図書館内の案内や掲示物は、ほとんど生徒自身が手作りをしたものです。
本の分類ラベルまでもが生徒の手書きでした。
中には保護者が作成した展示レイアウトもあります。
保護者も図書館の本を借りることができるのだそうです。

「英語で読もう」コーナー、「サッカーワールドカップ」コーナー、
「自分の生き方について考える」コーナー、「東日本大震災」コーナーなど
テーマ別に推薦図書が並んでいる場所には、先生方の写真入りで推薦理由がコメントされています。

自分の誕生日に来館した生徒に、生まれた日の新聞コピーをプレゼントしたり、
さまざまな科目の生徒のノートを「ノート大賞」として展示していたり、
学びを広げるしかけも考えられています。

珍しいのは音読コーナーです。
声に出して読んだ方が良いものは、音読コーナーという図書館の片隅で、
声を出しながら読める席が用意されていました。
英語の本を音読する生徒が多いようです。

生徒、保護者、先生が協同して図書館づくりをすることで、
蔵書が学びに活きるのだということを強く感じる図書館でした。

スタッフ/ ずんだ

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