正解の見えない課題には独自に判断する力が必要

  • Vol. 977 : 2014/09/09

共立女子中学校女子校

共立女子中学校に行ってまいりました。
「元気」「活発」、そんな印象のある女子校です。
なんといっても1学年8クラス(330名ほど)の個性あふれる女の子たちが集う学び舎。
そんな活気ある学校が都内『神保町駅』徒歩3分ほどのところにあります。
入口には鮮やかなステンドグラスがあり、入ってすぐ左手のスペースには何席か椅子と机があり、
よく生徒のおしゃべりスペースとなっているようです。

そんな元気なイメージでしたが、「礼法」の授業が有名なのはご存知でしょうか。
中1の初めは「立つ、座る、歩く」から始まり、
一年の最後はお楽しみとして「みかんのいただき方」を学ぶそうです。
中2ではふすまの開け方、席の意味(誰がどこに座るのかなど)を学びます。
そして中3の授業を実際に見学させていただいたのですが…とても感激しました。
その日は「一汁三菜」の運び方、いただき方、箸の上げ下ろしなどを学んでいました。
現代の生活ではなかなかこのような畏まったお食事の機会は少ないかもしれません。
礼法の授業をご担当されている先生も、元気な女の子たちだからこそ
礼法を学び落ち着く時間も大切であると考えているようです。

“正解の見えない課題には独自に判断する力が必要”と考えているこの学校
日能研の考え方に似ているなと感じました。
中高の6年間の知識はすぐに陳腐化してしまう。
ではどのような教育をすれば生きる力になるか。
“高い能力は品格が備わって初めて輝く”と考え、
主要5科目は当然のごとくしっかりと学習し(=高い能力)、
音楽・体育・美術・礼法といった授業(=品格)
にも同様に力を入れています。
現在小学生の子どもたちが就職する職業は65%が未だない職とも言われるそんな予測不可能の世の中。
その中で生き抜けるような人に育てよう!そう考えている学校です。

さて、共立女子中学校の魅力を肌で感じるのはどんな時なのでしょうか。
「共立を受験しようと思った決め手は?」と聞くと『共立祭』と言う子が多いようです。
何より準備に半年かけて行い、もちろん片づけまでやります。
まず出し物をするためには、部活の有志・学級の有志共に
厳しいオーディションに受からなければならないそうです。
映画部では台本、演出など全て生徒の手で作られるとか。

今秋『共立祭』は10月18日・19日です。
ぜひ足を運び、共立を肌で感じてみてください。

スタッフ/ ゆっきー

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