八雲学園の人間力形成について

  • Vol. 955 : 2014/05/30

八雲学園中学校共学校

都立大学駅を降り、新緑が美しい桜並木を歩いていくと八雲学園中学校にたどり着きます。
校内・教室内にも花が咲き、とても女子校らしい雰囲気の学校です。

八雲学園では、社会に出てからの「人間力」に力を入れて学校教育に取り組んでいます。
人間力を培うには、4つの柱があるそうです。

1つ目は「英語力」
学校創立時からの理念として、英語教育は八雲学園の柱として欠かせないものです。
中学3年時には、全員でアメリカに研修旅行へ行ったり
英語劇や英語祭など年間を通して「本物」の英語に触れる機会がたくさんあります。
研修旅行では、「八雲レジデンス」という施設に泊まったり、
姉妹校のケイトスクールを訪問したり、UCSB(カリフォルニア州立大学サンタバーバラ校)で授業を受けることができます。
このような体験を通して「本物」の英語に触れることで、生徒達の英語への興味が広がっていき、
英語のイントネーションや動作など国際人としての感覚も養っていくことにもつながっていきます。

2つ目は「チューター制」
中学の3年間は、生徒一人につき一人チューターがつきます。
担任の先生とは違う先生で、自分の悩みや進路についてもっと身近に相談できる相手となります。
制度自体は高校生からなくなるのですが、そこには
「自分で相談する人を見つけてほしい」という想いがこめられているのです。
大人になって社会にでると、誰に何を相談するかは自分で判断せねばなりません。
ここまでを見据えて、チューター制度を取り入れているのです。

3つ目は「芸術鑑賞」
英語でも「本物」に触れる機会が多いように、月に一度「本物」に触れる機会を設けています。
美術館に行ったり、音楽鑑賞をしたり、映画鑑賞をしたり…。
昨年はダライ・ラマ14世も八雲学園中に訪問し、生徒達に平和についての話をしてくださったそうです。
芸術鑑賞は「本物」に触れる機会を作るとともに「日本」のアイデンティティを持つことで、
より他国と触れ合うことができるような土台を積み重ねていくきっかけともなるのです。

4つ目は「進路指導」
学園を卒業した先輩が大学受験の体験や、仕事体験について語ったり、
大学の講座が受けられるようなイベントが多くあることで、
生徒自身が自らの将来について考える機会を多くを作っています。
学内で行われる補講や、大学予備校講師を招いての特別講習などの様々な取り組みからも進学実績を伸ばしています。
加えて、リニューアルしたメディアセンター(図書館)では、
自習できる環境を整えており、生徒達がより学習しやすい環境を作っています。
職員室付近にはホワイトボードが設置され、生徒達が質問に来た時には
いつでも一緒に勉強できるような環境を作っています。

先生達もとても熱心に温かく生徒達に接しており、
その熱意が生徒に伝わって学校全体が一つになって日々を過ごしていける学校です。
先生方が在校生・卒業生のことをとても誇らしげに、嬉しそうに語る姿もとても印象的でした。
皆さまも八雲学園に足を運んでみてはいかがでしょうか。

スタッフ/ ヒッキー

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