伝統ある学校の変化を

  • Vol. 989 : 2014/10/22

駒沢学園女子中学校女子校

駒沢学園女子中に行ってきました。

住所を確認すると「東京都稲城市」。
横浜市在住の筆者からすると、「ちょっと遠い」「乗り換え多いかな?」の印象を持っていたのですが、
なんと、東急田園都市線と横浜市営地下鉄ブルーラインが通るあざみ野駅から、スクールバスが出ていました。
これは、横浜方面からの通学には本当に便利です。

バスで到着すると、目の前には約6万坪という広大な敷地。
緑溢れる環境の中に、大学・短大などと一緒に中学高校の校舎が。
グラウンドは競技場レベルの広さ、記念講堂は稲城市の成人式が開かれるほどの立派な施設。
禅を組むための照心館という建物の脇には素敵な池もあり、
校舎の中に入る前から施設の充実さに驚いてしまいました。

中に入ると、廊下の様々なところに掲示物が。
新聞を活用した先生からの提案や、生徒達が作成したプレゼンテーション資料、旅行の報告記など、
本当に多種多様で、教室に入らずとも学びの機会を設けているのが伺えます。

それらに混じり、曹洞宗からの教えの言葉なども。
駒沢学園女子中は、曹洞宗の開祖である道元禅師の教えを建学の精神に仰いでいます。
先生方から語られる言葉の中にも、それは溢れていました。

仏教の教えを持つ女子校となると、首都圏数多ある学校の中でも限られてきます。
日本人であると、当たり前のように感じてしまう仏教を改めて意識することで、
自分と向き合えたり、当たり前の存在に気付いたり、他の価値観とも向き合えたりする
のだな、と感じました。


パンフレットを見ると「2015年スタート! 『好きな私』プロジェクト」の文字が。
学校内で「コマジョの考えるグローバル化とは何か」を考えた際に、
英語強化や海外研修の充実という方向に向かうのではなく、
「自分と向き合う」「自分を自分で成長させる」「他者のために力を与えられる」
という方向に向かったのだそうです。
道元禅師の考えを基にした、コマジョらしいグローバル化。
これを柱にしたプロジェクトだそうです。
とても気になります。
今も、学校の中で先生方が話し合い、練りに練っている最中だそうです。
伝統ある学校が、今まさに変わろうとしているようです。

スタッフ/ くり

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