駒沢学園女子中に行ってきました。
住所を確認すると「東京都稲城市」。
横浜市在住の筆者からすると、「ちょっと遠い」「乗り換え多いかな?」の印象を持っていたのですが、
なんと、東急田園都市線と横浜市営地下鉄ブルーラインが通るあざみ野駅から、スクールバスが出ていました。
これは、横浜方面からの通学には本当に便利です。
バスで到着すると、目の前には約6万坪という広大な敷地。
緑溢れる環境の中に、大学・短大などと一緒に中学高校の校舎が。
グラウンドは競技場レベルの広さ、記念講堂は稲城市の成人式が開かれるほどの立派な施設。
禅を組むための照心館という建物の脇には素敵な池もあり、
校舎の中に入る前から施設の充実さに驚いてしまいました。
中に入ると、廊下の様々なところに掲示物が。
新聞を活用した先生からの提案や、生徒達が作成したプレゼンテーション資料、旅行の報告記など、
本当に多種多様で、教室に入らずとも学びの機会を設けているのが伺えます。
それらに混じり、曹洞宗からの教えの言葉なども。
駒沢学園女子中は、曹洞宗の開祖である道元禅師の教えを建学の精神に仰いでいます。
先生方から語られる言葉の中にも、それは溢れていました。
仏教の教えを持つ女子校となると、首都圏数多ある学校の中でも限られてきます。
日本人であると、当たり前のように感じてしまう仏教を改めて意識することで、
自分と向き合えたり、当たり前の存在に気付いたり、他の価値観とも向き合えたりするのだな、と感じました。
パンフレットを見ると「2015年スタート! 『好きな私』プロジェクト」の文字が。
学校内で「コマジョの考えるグローバル化とは何か」を考えた際に、
英語強化や海外研修の充実という方向に向かうのではなく、
「自分と向き合う」「自分を自分で成長させる」「他者のために力を与えられる」
という方向に向かったのだそうです。
道元禅師の考えを基にした、コマジョらしいグローバル化。
これを柱にしたプロジェクトだそうです。
とても気になります。
今も、学校の中で先生方が話し合い、練りに練っている最中だそうです。
伝統ある学校が、今まさに変わろうとしているようです。
スタッフ/ くり