銀座線ぶらり途中下車の旅

  • Vol. 747 : 2012/04/16

東京女学館中学校女子校

一期一会 東京女学館 銀座線ぶらり途中下車の旅
~開化のひかげあたらしく てらしわたれる虎の門~

東京・渋谷からバスで10分ほどの位置にある東京女学館の校歌は、そんな一節から始まります。なぜ虎ノ門なのか? そんなことを考えていると地下鉄銀座線が一本の筋道となってくれました▼東京女学館のの開校は1888年と古く、いまの赤坂見附駅近く、衆議院議長公邸がある場所で開校しました。ここはもともと永田町御用邸で雲州屋敷があったところです。その石垣には「東京女学館発祥の地」のプレートがあります▼赤坂では2年余りで、すぐに今の文部科学省および金融庁がある一帯の虎ノ門に移りました。ここは江戸時代には日向内藤家上屋敷があり、明治維新後に工部大学校となったところです。その後、東京大学と合併・移転しいまの東大工学部となりました。工部大学校は移転後も校舎は残され、東京女学館校舎として利用されたわけです。しかし、それも関東大震災によって焼失してしまいます▼これにより東京女学館も再び移転することになり、現在地に移りました。いまは「渋谷区広尾」ですが、当時は羽沢町といったそうで、いまもその名残から校地の北側の坂を羽沢坂(はねざわざか)と呼んでいます。常陸宮邸や日本赤十字病院も近い広尾に校舎を構えて90年近く経つわけです。銀座線で虎ノ門→赤坂見附→渋谷と東京女学館のゆかりの地を訪ねてみてはいかがですか?

教室スタッフ/吉村貫一郎

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