フェリス祭

  • Vol. 826 : 2012/12/10

フェリス女学院中学校女子校

少し前のことになりますが、フェリス祭に遊びに行ってきました。

フェリス生たちがフェリス祭をどのように過ごしているのかを、休憩がてら中庭でしばらく拝見していたのですが、中庭ではさまざまな年代の「フェリス生」のさまざまな姿を見ることができました。
中学1年生でしょうか、いまいち勝手が分らないのかプログラムを片手に友人とどこに行こうかと思案している様子の生徒。部活の仕事があるのでしょう、ユニフォームを着て忙しげに小走りで駆け抜けていく生徒。部活のOGに礼儀正しく現況を報告している生徒など、縦のつながりも感じられます。また、社会人になったOG達が近況報告の立ち話で盛り上がっていたりもして…。さらにはもっと上の妙齢のOGたちが、同窓会の仕事に従事している様子もうかがえました。先生方は影になり、運営のための最低限のサポートとしてそっと寄り添っておられる様子です。

そんなフェリスの中庭で、とても印象に残ったワンシーンがあったのでお話しします。それは、一人の生徒が中庭にポツンと落ちていたポケットティッシュを自分のものでもないのにパッと拾い上げて行ったこと。だれにいわれたわけでもないでしょうに、当たりまえのように拾っていた自然な仕草は、見ていてとても気持ちがよかったです。そして、さらにその少し後、OGと思われるお姉さんもまったく同じように廊下に落ちている紙ゴミを拾ってゴミ箱に捨てていました。“For Others”は、フェリス生の内に脈々と受け継がれているのだと感じました。

フェリス祭は、なかなか学校の様子を公開しないフェリス女学院の生徒と実際に触れ合える年に一度の貴重な機会です。来年の11月はぜひ、毎年見事な美術部の壁装飾(一昨年からリボンアートです!)と、各部渾身の展示・実演・実技とともに、フェリス生との交流を体感しに行ってみてください。

教室スタッフ/M.T

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