反省の日

  • Vol. 811 : 2012/10/08

麻布中学校男子校

如是我聞 反省の日 麻布

1954年(昭和29年)10月8日。今から半世紀以上前に大きな遭難事故が起こりました。神奈川県北部に位置する相模湖での内郷丸(うちごうまる)遭難事件です。当時、麻布中の2年生は日帰りの遠足に来ており、276名の参加者のうち22名もの生徒が偶然乗り合わせたこの船で亡くなられました▼以来、麻布ではこの日を「反省の日」としているそうです。当日は校長先生より校内放送を通じ、全校生徒に相模湖事件の概要の説明があり、また、その教訓を踏まえ、学校生活全般を安全・安心なものにするように襟を正す日となっています。そして、全生徒は各教室で規律して黙祷を捧げます▼そんな反省の日。校内にある当時の様子を示す資料が展示され、遺影などが掲げられている相模湖記念室は終日解放され、自由な麻布での学校生活での思慮深い行動とは何かを考えるきっかけになっています。
合掌

教室スタッフ/杜子春

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