東京タワーにほど近いオフィスビルの建ち並ぶ都心の一等地に位置しながら、静かで落ち着いた学習環境を備えた芝に行ってきました。
当日は、地下1階から地上8階の校舎を上から下へと見学しました。その際、エレベーターで最上階の生物・化学実験室に行ったのですが、このエレベーター、なんと生徒たちと共用なのだそうです。エレベーターがある学校で、特別な理由がなく生徒も使ってよい学校はいままで聞いたことがなかったので少しビックリしました。この学校では、何でも禁止するのではなく、使うことから生徒がいろんなことを学んでいくように指導しているそうです。ですので、携帯なども禁止していません。
この話を聞いて「手をはなしてだきしめる」という芝が日ごろから心がけている「遠くから見守りフォローしていく」スタイルを垣間見た気がしました。
最上階に上がると、教室の窓からは東京タワー(近すぎてタワーの下半分くらいしか見れない・・・)やレインボーブリッジ、多くのビル群が目に入ってきました。しかし、そんな環境にあるとは思えないほど静かで、実験施設も整っていました。
2階から7階にある中高生の教室見学では、意外(芝の生徒はおとなしいという勝手な印象が強かったので・・・)にも教室からは生徒の活発な声がさかんに聞こえてきました。
そして、地下1階では、生徒たちの手作り作品の展示や木工室での実習風景を見学しました。学園祭をはじめとしていろいろな場面でメディアに取り上げられている芝名物(?)のトーマスの機関車たちの実物を見て感動し、テレビドラマでも使われたという木製カヌーの精巧な作りに感心しました。先生の話によると、技術工作部をはじめとして芝の生徒にはいろいろな「マニア」が多いので生徒が先頭に立って勝手に(?)取り組んでいくそうです。これも、芝の指導スタイルのなせる技かと再認識しました。
最後に、今年4月に就任したばかりの春日校長先生からお話しを聞きました。そのなかで、繰り返し話されていて印象に残ったのが「みんな違っていていい。お互いの個性を認め合う」という話でした。
お互いを尊重しながら、先生たちに温かく見守られつつ自分の興味関心のあることに没頭できる芝に、あのころに戻って通ってみたいと思った1日でした。
教室スタッフ/Y.K