紹介したいことがたくさん!

  • Vol. 484 : 2011/04/30

小野学園女子中学校共学校

ひよこのような熊のような、不思議な生物「のってぃー」の書かれた広告を見たことがないでしょうか。小野学園女子のキャラクター「のってぃー」。かわいくてすぐ目にとまります。
さて、ご紹介したいことはそればかりでありません。同校は6年前から新たなビジョンを掲げさまざまな取り組みを行っています。

授業は「全員参加」を重視しています。1クラス25名という少人数制で、授業中に当てられない日はないといいます。自分で数学の問題を作ることで理解度を確認したり、生徒が班に分かれ科目の授業を行ったり、生徒自身が動いて学ぶ場面が多くあります。また、「学習習慣強化プログラム」では、予習によって授業内容がわかることをとおして、眠っている学習への興味・関心を引き出し、学習を習慣化することを促しています。予習型授業と聞くと、「予習の量が多くて大変なんじゃないか」と思いがちですが、予習は5教科合わせても50分程度で終わる量に設定しているとのこと。予習の習慣をつけるために、4月は6時間目を予習の時間と定め、予習の仕方を身につけ、その効果を実感できるようにしています。各長期休暇の後にも予習のリズムを取り戻すために予習の時間を設けています。なかなか自分から学習の習慣をつけるのが難しい子にとって、効果的なプログラムだと感じました。

理科教育の強化でも有名です。6年間で180以上の実験を行い、さらに1~3年生の希望者には月曜放課後のサイエンスラボでさまざまなおもしろく受験に役立つ実験を行っています。サイエンスラボでは授業後にレポート作成があり、大学生になっても通用するレポート作りが指導されています。SPP(サイエンスパートナーシップ)による授業も展開しており、東京農業大学との連携による授業ではホタルの育成環境について学び、実際に教室でホタルを育成しています。年に一度行われる「サイエンスオープンキャンパス」では、生徒が先生となり来校者に理科実験を披露します。それにより生徒自身の理解が深まり、いかに楽しく伝えるかを考えるなかでプレゼン力も鍛えられます。男女がいる場で実験を行うと男子がどんどん前に出てきて、女子はその後で一歩引いて眺めることが多くなってしまう、だから理科教育は男女別学でないと! と先生が熱く語っていました。

また、イベントの多い学校ですが、楽しむだけでは終わりません。文化祭「志ら梅祭」では、企画書を提出しプレゼンを行ってOKが出なくては出展できません。家庭科で行う「創作料理コンテスト」では、料理名、総カロリー数、アピールポイントなどを書いたレシピを提出します。高校2年での修学旅行は一日ごとにテーマがあり、農家に一日ファームステイをする日や、旭山動物園の見学時には職業としての飼育員を学ぶために話を聞く時間が設けられています。そのほかにも書ききれないほど多くのイベントがあり、それぞれにある学びのチャンスを流して終わらせない工夫が光っていました。先生は、イベントの多さについて、「自分からは多くのことに取り組もうとしない子も、チャンスを与えてあげることでたくさんのことが学べるんです」と語っていました。

施設や制服の工夫、職業教育の取り組み、図書館の充実と貸出数の多さ、全国一位に輝いたクラブ活動など、紹介したいことが多すぎて、すべてを書ききることができません。ぜひ一度、小野学園女子に足を運んでみてください。そのよさを体感することができるはずです。

教室スタッフ/K.K

ページTOPへ