祈り、そして新たなる出発

  • Vol. 480 : 2011/04/26

晃華学園中学校女子校

4月17日(日)、晃華学園中学高等学校音楽部オーケストラの第26回Spring Concertが行われました。今回のコンサートを行うにあたっては、東日本大震災の影響もありさまざまな困難があったようです。

震災直後より約1カ月の自宅待機期間があり、すでに楽譜は渡されていたということですが、コンサート実施約1週間前の4月9日から練習が再開されたとのことでした。朝練、放課後の練習と例年にも増してハードな練習だったとのことです。
同時に、みなで集まって練習ができる「現在」という時間の大切さに気付かされたり、命の尊さと困難に立ち向かっている方々に「想い」を馳せた瞬間に演奏が「想い」から「祈り」へと変わり、音楽を通して自分たちに何ができるのかという原点について深く考えるようになったとのことでした。

ホルスト作曲 大管弦楽のための組曲『惑星』より「火星」「木星」
ブラームス作曲 交響曲第2番二長調 作品73

実際に演奏を聴いていると、ときおり被災された地域が少しずつ復興し、明るい日差しが差し込んでいるような情景が浮かんだり、「みなさんがんばってください」という気持ちが伝わってきました。
そのような晃華学園音楽部の気持ちが伝わってきたのか、演奏後には、ひと際大きな拍手が贈られていたような気がします。

その後アンコールの曲がおこなわれたのち、指揮をしていた顧問の先生が、高校3年生の一人ひとりのもとに行き握手をするなど5年間の労(?)をねぎらっていました。その光景に、涙を流す保護者の方もいらっしゃいました。
そして、高校3年生の引退とともに、中学1年生がくわわり晃華学園音楽部の新たなスタートが切られました。来年もまた、気持ちのこもった演奏会が聞けることを楽しみにしています。

教室スタッフ/S.S

スプリングコンサート

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