明治の先覚者が創立した学校

  • Vol. 466 : 2011/04/01

私学の最大の特色は「多様性」です。
つまり、さまざまなタイプの学校から、「わが子に合った学校」を選択できることが、私学の大きな魅力の一つなのです。

今回は、「創立の経緯」から分類したタイプの一つ、「明治の先覚者が創立した学校」を紹介します。

たとえば、東京の男子校では麻布(明治28年創立)、開成(4年)、京華(30年)、京北(31年)、巣鴨(43年)、獨協(16年)、女子校では跡見学園(8年)、京華女子(30年)、麹町学園女子(38年)、東京女学館(21年)、東京女子学園(36年)、中村(36年)、三輪田学園(20年)など。神奈川の男子校では逗子開成(36年)、女子校では鎌倉女学院(37年)などです。
※明治元年は西暦1868年

これらの学校の「理念・校風」の特色は、明治期の質実剛健さや建国の意志にあふれていて、独自の強い教育理念をもつ学校ばかり。親子二代、三代の生徒も多く、校風がより濃く受け継がれています。卒業生後の絆も強く、同窓会のネットワークは貴重な財産です。
「カリキュラム」は、創立時から続く伝統科目など、より教養的な授業が多いようです。情操教育や芸術科目にも熱心。図書館は豊富な蔵書数を誇り、さまざまジャンルがそろうなど、充実している場合が多いです。
「学校生活」は、比較的都心に位置し、また文化と歴史の香り漂う落ち着いた環境の学校が多く、いい意味での「刺激」を受けることができます。伝統行事が多く、対抗戦など他校とのつながりも強いといえます。

一方で、時代の変遷とともに、授業や課外活動、進学指導、施設・設備などの面で「学校改革」を推し進めている学校も少なくありません。

学校選びの際の、「ものさし」の一つとして参考にしてください。

進学情報室/T

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