昼食

  • Vol. 449 : 2011/02/24

自由学園男子部中等科共学校

如是我聞
東京・ひばりが丘駅にほど近い場所にある広大な学校が自由学園です。校舎をめぐると、生徒が書いた「習字」がいたるところに貼ってあります。「習字」は時間割に入っていませんが、全員が毎週自分で言葉を選び、毛筆で半紙に清書をして提出します。習字の言葉は、思索の過程の発信などで、半紙一枚に表現した作品が、中等科1年生から高等科3年生までの「習字」として並んでいるところを見ると、選んだ字の内容、上手さなど、一人ひとりの成長の歴史となっているといっても過言ではありません。その「習字」がたくさんぶら下がった食堂で、昼食をいただきました▼生徒・先生・ご父母が一緒に食事をいただき、食事中どこからともなくみんなで共有したいことを生徒や先生がつぎからつぎへと話していました。遠足の注意事項あり、めがねがどこかへいってしまった中学生の訴えあり、情報共有をする大切な場にもなっていました▼その食事、男子部では毎週1日高等科2年生が全員の食事をつくり、あとの5日間の昼食は都内近郊の父母が交代でつくってくださっています。ちなみに女子部は、生徒が毎日各学年交代でつくっています。もちろん、「食」については「食糧部」が、寮も含めた朝・昼・夕食を合わせて1日約1800食の食材を管理・調整を行っているので安心です。寮を含めた生活全体が学びとなっている学校が都心からわずか30分足らずのところにあります。

教室スタッフ/堀部安兵衛

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