制服の意味

  • Vol. 676 : 2011/12/03

成城学園中学校共学校

一期一会 成城学園 制服の意味

旧制7年制高等学校。小学校を卒業すると、男子は7年制の高校へ、女子は女学校へと進学していました。私立の7年制旧制高校としては、この他に武蔵学習院成蹊甲南(神戸)と合わせた5校とともに発展していました。たとえば、学習院の中高は、今でも男子校と女子校に分かれていますね▼成城学園の場合は、その後統合して男女共学になったわけです。女子は私服、男子はブレザーであるというのもその名残りで、戦前はほとんどの男子校では詰め襟でしたが、成城学園の男子が伝統的にブレザーなのは、詰め襟はその当時の管理教育の象徴ということもあり、新しい教育を受ける紳士、人間として成長して行ってもらいたいという願いもあり、創立当初の大正時代では極めてめずらしいブレザーによる制服を着用していました。紳士としてしっかりとネクタイを締めるということもあわせて伝統となっています▼一方、女性というものは、TPOに合わせて洋服は選ばなければならない。したがって制服などというものを決めるのはよくないという考え方が、共学となった今でも伝統として受け継がれています。

教室スタッフ/吉村貫一郎

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