私の先生

  • Vol. 419 : 2011/01/30

光塩女子学院中等科女子校

如是我聞。
光塩女子学院の教頭、荒木陽子先生よりうかがいました。光塩の特徴はいろんなことが「チーム」で運営されていることだと感じました。教頭先生も2人。シスターの先生と広報担当の荒木先生。全学年にある週1時間の「倫理」も先生は2人、ティームティーチング制をひいています。倫理の授業では、ときにはこの2人の先生が「意見交換」をしているところを生徒が目の当たりにすることで、チームでものごとを考えていくことの大切さを学びます▼そしてなんといっても「共同担任制」が光塩独自の制度としての特徴だと感じます。1学年に担任が5~6人ついて、その5~6人が全員で学年全体を受け持つ制度です。多角的な視点生徒一人ひとりと関わります。学年での共同体意識が強くなり、クラスの壁も良い意味でなくなるそうです。私はちょうどいつかのどこかで習った「ジョハリの窓」を思い出しました。倫理のテーマもそうです。中1は自分との出会い、中2は自分と他者、中3は社会のなかの自分と変化していきます。グループ作業を通して、個人の独自性を提供し合い、お互いに認め、尊重し合い、協力して生きていく姿勢を体験します。卒業までの6年間で20人ほどの「担任」と出会い、そのさまざまな視点を通して自分自身も気がついていない自己とも出会うことがあるのでしょう…▼「担任」が5~6人もいれば気の合う先生もいるでしょう。「私の先生」がいっぱいいること。それが光塩女子学院の特徴の一つです。

教室スタッフ/堀部安兵衛

ページTOPへ